SKIP編集部がなぜマザールーフをつくったのか…
NPO法人マザールーフの誕生物語 Vol.17
雨の日に小さな籠に入れて捨てられていた2匹のミニチュアダックスフント
朝の散歩に出かけた。その日は雨がひどく、犬たちはレインコートを着ての散歩だった。ウィズリーと散歩に行って帰ってきたら、雨に濡れないように玄関に子犬を入れる籠が置いてありました。その時はスタッフが猫を入れる籠を持ってきて、散歩に出かけるのに邪魔だったので玄関に濡れないように置いて出かけたんだと思って、籠を1階に入れようと持ったら重いし動いたので、腰を抜かすほど驚きました。
「何か入っている!!」中を見ると、なんと小さな2匹のミニチュアダックスフントが入れられていたのです。慌てて中に入れて犬たちを見てみると痩せて汚れています。病院に連れて行く前にキレイにしようと拭きあげるのに2時間かかりました。爪は伸びているし、耳の中は汚れているし、カラダや足の裏にはウンチがこびり付いているというほどの汚さでした。体は小さくて痩せていましたが、動物病院で検査をしたら、特別に健康状態に問題はありませんでした。
人間には慣れていましたので、早速里親さんを探すことにしました。一緒にいると本当に可愛いミニチュアダックスフントでした。大人しくて可愛い犬たちでした。小さいのでカニンヘンかもしれないと話していました。そして名前をメープルとバニラにしました。早速連絡が来ました。チワワを飼っている4人家族の方からです。家族全員が働いているけど休みがバラバラなので、犬と一緒にいる時間はあるので家族の一員にしたいとの申し出でした。優しそうな方たちでしたので犬を連れて一度訪ねてみることにしました。 家族全員で迎えてくださって里親の家族としては最適だと思われました。あとは犬たちがこの家と家族を気に入るかです。私たちの経験では里親に行くか行かないかは犬たちが決めるのです。家の中をグルグル回って先住犬ともコミュニケーションをとりながら臭いをかいでいました。2匹とも里親に迎えたいと言っていただいています。犬にも慣れていらっしゃるようで、私たちは安心していました。その時です。メープルとバニラがこの家にするという態度を示しました。この家族の皆さんを気に入ったようです。
その日は帰りましたが、里親に行く日程を決めて迎える準備を整えてもらうようにしました。そして、捨てられた2匹は優しい家族の一員に迎えられたのです。私たちは本当に良かったと思いました。大雨の日に汚れた姿で捨てられた犬たちが優しい家族の一員に迎えられるという喜びは、犬も私たちも同じ気持ちです。
また玄関のキャナッペの下に 小さな籠に入れられた犬が捨てられていました
朝の散歩から帰ってきたら玄関に小さな籠が置かれていました。「また?」と思いながら中をのぞくとミニチュアダックスフントが入れられていました。籠にはマメと書かれていました。名前がマメちゃんというんだろうと、マメちゃんと呼ぶようにしました。
里親を探してやらないといけないと里親探しを始めました。もちろん動物病院での検査とワクチンなどの接種も終えて健康管理をしました。募集を始めたらミニチュアダックスフントを飼っているという方から連絡がありました。マメちゃんを気に入っていただき、早速訪問することになりました。
家には先住犬のミニチュアダックスフントがいて相性がどうなのかのチェックをすることになりました。家族は男の子が2人いて犬や動物が好きな家族だとわかって安心しました。マメは早速部屋中をチェックして、先住犬とコミュニケーションをとってお兄ちゃんの部屋に入って遊んでいました。すっかり家族と仲良くなって馴染んでいるのです。僕はここの家族になりたいというのが分かったので、そのまま置いて帰ることになりました。もちろん迎える準備をされていたからです。
人間に捨てられた犬たちが新しい家族を得て楽しい暮らしをするのを見送るのは心から喜びが湧いてきます。 幸せになってよかったと思っています。
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