毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと17年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!
アーカイブ 徒然ぐせ vol.7

思い起こせば約4年前、突然メリールーがやって来ることになった。
これが徒然ぐせの始まりなのかも知れない。
メリールーは姉の子供が突然連れて来てしまったのだ。姉は犬が恐くてたまらないのだ。小さいときに犬に噛まれた思い出があるという。それがトラウマで犬が恐いのだ。
それなのに、夜中に帰って来た子供(子供といっても30歳近い)が犬を抱っこしてきたのだ。それも真っ黒の子犬。姉は「心臓が止まるかと思った」そうだ。
子犬は外で飼われたが毎夜(たったの2日)クンクン泣くので眠れない。姉夫婦は優しい人たちなので義兄が泣く子犬(メリールー)を夜中に散歩に連れて行ったこともあるという。
そんなこんなで、2日間姉の家でお泊まりしたメリールーは突然私の家に来ることになった。私が、「そんなに困っているんだったら連れて来たら」と言うと、姉は渡りに船で、その日にメリールーを連れて来た。
メリールーは、ラブと思っていたので、ワクチン注射で病院に行ってカルテに犬種はラブラドールと記入した私に獣医師が「ラブじゃなくてフラットですよ。」と言われ、驚いた。
帰ってスタッフにラブじゃなくてフラットコーテッドレトリバーらしいよ、と言うと「そうでしょう、この写真とそっくりです。」と言われ“愛犬の友”を見せられた。
そのくらい犬種に無知だった私は今では結構犬種にも犬のことにも詳しくなっています。 それに、あんなに犬が恐くて子犬のメリールーを見たとたんにテーブルの上に飛び乗っていた姉は、今では毎日メリールーとストーンの散歩をしている。可愛くてたまらないと言う。
気持ちとトラウマは克服できるのだ。みんな頑張ろう!! いろんなことにね!
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)