毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと17年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!
アーカイブ 徒然ぐせ vol.24
久しぶりに徒然癖になってしまった。それは、夜中の出来事だった。自宅でお酒を飲んでいい気分でいると、ピンポ〜ンとチャイムが鳴った。誰かな、何てヨロヨロしながらドアから覗くとラーメン屋の大将がいる。どうしたんだろうと出てみると、「犬がいる。何とかしてもらえないだろうか?」と言うのである。大将の話では、若い女性に痩せ細った犬がついて来て困っているとのこと。見捨てて帰れない、どうしたらいいのか立ち往生している。どうにかしてもらえないか?と私の所に走ってきたとのことだ。
私の癖は近所でも有名なのか!何てことを思っている場合ではないが、頭の中はクルクルと回る。家には連れて来れないぞ!3頭だけでも精一杯だ!どうしようもない。どうしようとオロオロしているにもかかわらず、口から出るのは「土・日は預かってもらえますか?その後は何とかします」と言ってしまっている。困った性格だ、懲りない奴だと自問自答しながら犬の待っている所に急いでいる。そんな自分自身が嫌になるなと思いつつ走っていると、激やせの、足に怪我をした犬が待っていた。可愛い目をしている犬はガリガリで汚れきっている。水と食事をあげて、タオルにお湯を浸して拭きあげる。汚れている。夜中の1時だ。タクシーで彼女の家へ連れて行ってもらい、翌日病院に行き、「ゆうき」くんと名付けて会社にいる。クルクル目の凛々しい彼は、会社に来た当日はまるで死んだかのように眠っていた。足を引きずっていたのは、年齢からくるもので、交通事故にあったものではなかった。
飼い主さんが探しているかも知れないと、スタッフKとインターネットで探すと、さっそく飼い主の方が見つかった。「ゆうき」くんは、その日のうちに迎えが来て自宅に帰っていった。よかったね!
2004年9月21発行 10月号
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)
今月のサニーくん
サニーくんに会いに行けませんでした。ゴメンねサニー。でも、1頭幸せにしたからね。
サニーに会いに行けませんでした。行く時間が無かったわけではありませんでしたが、いつも会いに行く週の金曜日に「勇気くん」を保護してしまったからです。土曜日は病院に連れて行ったり、月曜日にも再度違う病院に連れて行ったり、台風がきたり、雨が降ったりで大変な出来事が多くて行けないままでした。忘れているわけではありません、何だか不憫でたまりませんでしたがゴメンね。松岡先生、忘れているわけではありませんのでよろしくお願いしますと誌面を借りてよろしくお願いするしかありません。早いうちに出かけますのでよろしくお願いします。