毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと17年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!
アーカイブ 徒然ぐせ vol.27
「アー!茂みに犬がいる!」朝の散歩で見つけてしまった。何で茂みに犬がいなきゃならないのだ。思わずオロオロしながら、何とかしなきゃいけないと家に帰って、エサと水とリードを抱えて走っている。懲りない性格だ!家には犬が3頭いるのに!
犬は警戒している。でも、エサは食べている。飼い犬だったんだ。事を急いではいけないとリードは付けずに、安心しなさいと語りかけていると、道路を掃除していた家庭裁判所の方々から、「この犬は日曜日から茂みの中にいる」と告げられた。ということは、ここから逃げないということだと咄嗟に判断をして、「私が保護をしますから見ていていただけますか」と言っている。自分の性格が分からない。「きらり」が一頭増えただけでも家の中はてんてこ舞いなのに。
でも、命を大事にしなきゃいけないし、飼い主が見つかるかもしれない。お昼に水を与えに行くと、その茂みにはいなかった。やっぱり朝保護するべきだったのかとドキドキしたが、茂みの中を移動していただけだった。焦ってはいけないのだ。
翌日もエサとおやつを持って行くと茂みにいた。もう保護するしかないとリードを付けたら、あんなに怯えていたのにリードを付けた途端にルンルン散歩モードに突入している。やっぱり飼い犬なんだ。
もう一匹、先日保護した”はなちゃん“もやってきた。2頭を連れて病院に行った後、警察に行くことにした。犬がいなくなった場合、最寄りの交番に届けてあるということを聞いたのだ。今まで、警察のことは考えていなかった。今回から届けようと警固交番に行った。とても親切なお巡りさん達で、届け出が出ていないか探してくださっている時電話が鳴った。白い犬を探しているとのことだ。もしかしたら…と派出所内は弾んだ雰囲気になった。
電話の話では特徴がピッタリだ。良かった。私が保護をし始めて、初めてのケースだ。嬉しい!やれば出来るもんだ。保護して良かった。
でも、はなちゃんもいる。家に来る犬達は何故だか里親に行くことが少ない。何故だ!と自問自答するが、やっぱり里親希望の方に対して厳しすぎるんだろうか。「家の中で飼え」とか「番犬ではなく家族として迎え入れてほしい」などと希望が多すぎるのだろうか。
だけど、犬や猫を家族として迎え入れてくれる方に渡したいと思うのはしょうがない。最近、きらりにも里親希望の方が来た。嬉しい!ワンワンとうるさく吠えるきらりが戻って来ることのないように、その日までにしつけをしておこう!
2004年12月20発行 1月号
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)
今月のサニーくん
まだまだサニーのお家が見つかりません。サニーが帰ってこれる日はいつになるのか!
サニーは訓練も順調に進んでおり、いつでもお家に帰れる状態になっている。なのに、お家が見つからないのが現状だ!借家では室内で犬を飼うのがなかなかむずかしいのです。で、お家を買いたいと思っていても高すぎると買えないのだ!情けないお母さんでゴメンねサニー。せっかくサニーはお利口さんになったのに、環境を整えて迎えないと訓練がムダになってしまう。サニーが一人でゆったりとした気分で楽しく過ごせる家を買いたいのです。サニーは訓練をしてもらって、車やハウスに入って待つことができるし、寝る時もハウスでOKになっている。せっかく苦労してサニーの気持ちを解きほぐし、信頼を勝ち取ってくださっている松岡訓練所の先生達にも申し訳ないので、頑張って探しています。訓練に行く前のようになると困るので焦っているのですが、サニーがいた頃に比べると犬たちが何故だか増えている。どうしたもんかと思いながらあせっている日々です。