毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと17年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!
アーカイブ 徒然ぐせ vol.46
引越しをして気になっている犬がいた。大濠公園を散歩すると見かける犬だ。一度、メリールーと夜の散歩中に、私たちについて来たことがあった。つい「家にはストーン君が病気でいるの、追いかけてこないで」とメリールーと逃げたことがあった。あの犬はどうして一人で散歩していたのか?気になっていると、お昼、車で見かけるようになった。スタッフKに「犬が首輪をしているけど1匹で歩いている。捨てられた犬じゃないか?おとなしそうな老犬だ」と告げると「毎日同じ時間に見かけるのなら一人で散歩に出かけている犬です。舞鶴公園にもいたでしょうそんな犬が」と言われ、それからそうかも知れないと思っていた。
東京出張などで犬のことを忘れていたら大濠公園に張り紙がしてあった。赤い首輪の犬。なんと1年以上も大濠公園や大濠1〜2丁目内を歩き回っていたらしい。優しい方々から食べ物をもらって最初の頃より太っているということでしたが、動物管理センターに捕まった。しかし、「その犬を保護して動物病院に預けている、6月いっぱいで病院にも置けなくなるので里親さんを捜しています」、と張り紙には書いてある。優しい人がいると喜びながら、でも、後少しで病院にも置けなくなるし、里親さんが見つかるだろうか?と心配していた。老犬はなかなか里親さんは見つからない。どうしようと、悩んでいたら里親さんが見つかったと連絡が入った。心から良かったと思った。
子犬でさえ捨てられ保護されて、運良く里親に行くまでに長い時間がかかる。ましてや老犬はほとんど里親希望は無いと言ってもいいほどだ。あったとしても1年以上経ってだったりだ。それでも良い方だ。行かない犬も沢山いる。どうしてこんな事になるのか。昨日まで家族の一員と思っていた人間に捨てられる犬や猫の悲しさ。犬や猫だって感じているのです。福岡県は毎年動物殺処分数は全国一位か二位です。このことを皆さんに知って受け止めていただきたい。人間と動物の命を簡単に差別している人達が多いという現実。ぜひ、少しでもこの数字を減らすためにどうすれば良いか考えるべきではないでしょうか。
2006年7月20日発行 8月号
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)
今月の犬たち
編集部にいる犬達の人気は現在金太郎がナンバー1です。金太郎は実に大人しく、散歩の時に引っ張ったりしないしアイコンタクトを取りながら散歩をするのです。ワンワン吠えることもなく大人しくしています。だから、編集部ではスタッフが散歩に行ってくれるときは金太郎が大人気です。