毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと17年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!
アーカイブ 徒然ぐせ vol.53
久しぶりゆっくりできる日曜日の朝、いつものように散歩が終わって犬たちの食事が終わった後、メリールーが嘔吐し始めた。“どうしたのかな”と見ていると戻そうとしても胃液も食べたフードも出てこない。ウロウロしながら何度も何度も戻そうとする。
おかしいと思ってすぐ病院に行くことにした。車の中でだんだんグッタリしてくる。様子を見ていると胃捻転ではないか、と思える。胃捻転は発見と手当が遅くなると死に至る病気だ。ドキドキしながら病院に着くと先生から「胃捻転ですから、まずガス抜きをします。その後すぐ手術です」とキッパリ告げられた。スタッフKと「エー、手術ですか!!」と驚いていると、先生から「危険が大きく死に至る可能性もある、手術は30分後です」有無を言わせないもの。もちろん、異議はないが、心配は絶頂に達する。手術…、死ぬかもしれない…、頭のなかで2つの言葉がグルグル回る。朝の散歩までは元気だったのに。どうして胃捻転なんかになるのか、どうしてどうして、と…。「手術をする前に会ってください」と手術室に入るとメリールーが大きくお腹の毛を剃られて仰向けに寝ている。心配はさらに大きくなる。「大丈夫だろうか、先生に任せるしかない」と祈る気持ちで手術の終わりを待っていると、時間が必要以上に長く感じる。メリールーの手術は、無事終了したが、この病気がどうして起こるのかはわからないそうだ。
予防策としては、1.「食事をゆっくり食べること」ガツガツ食べるのは要注意。2.「食後暴れないようにしてゆったりすること」が大切だと。どんな犬がかかりやすいのかと言うと、中型犬から大型犬がかかりやすいそうだ。発見はどうすればいいのか、食後ウロウロしている、戻しても胃の内容物が出てこないなど、日頃と違うと感じたらおかしいと思うことです。胃がねじ曲がるわけだから血液が流れず発見が遅くなると臓器が壊死してしまう。手術で胃を元に戻すとき血液が逆流する可能性がある。これが死に至る要因なのです。動物の病気は予防と発見が最も大事で、時間が勝負だと改めて知りました。
愛犬、愛猫家の皆さん、「いつもと違う」と思ったらすぐ病院に行くようにしましょう。それが、あなたの大切な家族を救うことになると実体験をした私からのメッセージです。
2007年2月20日発行 3月号
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)
今月の犬たち
会社に新人の犬が来た。小さいので恐がりだ。尻尾を振りながらワンワン吠えるので、他の犬もワンワン吠える。おかげで、会社中がワンワンと重なり合ってうるさい。時間をかければコミュニケーションがはかれるようになるのか?頭が痛い!