毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと17年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!
アーカイブ 徒然ぐせ vol.54
去年の夏にやって来たラブちゃんが、ゴホゴホとせきをするので気になっていた。そのラブちゃんが急に足がフラフラして尻餅をついて立てないでいる。まるでイギリスで起こった狂牛病の牛のようなのだ。驚愕の思いで見つめていると、チョッと間をおくと歩きだした。気持ちは動転する。
散歩の途中でそれと同じ出来事を見たスタッフの一人は涙ぐみながら病院へ連れていってくださいと訴える。「どういうことなんだろう、どうしたんだろう、どんな病気だろう」と気が重くなってくる。難病だったらどうしよう、私に抱えることができるだろうか?と走馬燈のようにいろんな思いがグルグル回る。病院へ行かなくちゃ、と私が最も信頼する高橋獣医師の元に走る。
先生に症状を説明すると、「考えられるのは脳か心臓です。そこに問題があるかどうかでしょう。」と明言された。脳!心臓!この言葉にドギマギした。心臓だ!ラブちゃんは心臓が悪いのだ。保護した時病院に行ったらフィラリアがいっぱいいて心臓の弁が機能していないくらいベラベラになっていたのだ。その事を思い出した。
「そうです、この子は心臓が悪いのです。フィラリアがいっぱいいるので治療をしています。」エコーで心臓をみることに。フィラリアの数の多さに先生も驚かれ、安静の必要性がある、とのことでした。「これからの人生(犬生)はおまけの人生だと言っても良いくらいです。ゆっくり楽しみながら生活できるようにしてください。」といわれ、「何故こんなことになるんですか?」と訪ねると「飼い主の飼い方の問題ですね。外飼いでフィラリアの予防も何にもしていなかった、と言うことでしょうね。」と言われました。動物の病気は飼い主が気を使ってまず予防があり、次に発見につながるということをさらに実感しました。
今、ラブちゃんは、今までのように会社で他の犬達と一緒にはできないので自宅でメリールーと一緒に安静の生活をするようにしました。優しいメリールーとゆっくりした毎日を過ごしているので、これから何年生きれるのか分かりませんが、楽しく穏やかに過ごして欲しいと今、願っています。
2007年3月20日発行 4月号
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)
今月の犬たち
引っ越しをして散歩コースがお濠の周りに変わりました。犬は土の上を歩けるので足にいいし、町の中ではないので静かでハナちゃんが怖がることが少なくなりました。公園も近くにあり、楽しく走り回っています。