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アーカイブ 徒然ぐせ vol.66

徒然ぐせ

毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと17年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!

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 お休みの土曜日、1本の電話が入った。知人からの電話だ。緊急な声で「子犬が溝に落ちている!どうにかしないと・・・」ということだ。状況を電話で聞いただけでは把握できないので、慌てておやつとリードを持って走っていった。広い柵の中にいるようだが、何処に居るのか?「いたー!」子犬が見えた。大きな窪みの中に降りて上がれなくなっているようだ。まだ小さい、上にはカラスが大勢いる。危ない、と思いながら走っていく。柵内を管理しているおじさんにお願いをして子犬のいる場所へ全速力でダッシュする。子犬は私たちを見て穴の中に入り込んでしまった。お腹が空いているかもしれないので、おやつやご飯を入れ少し離れると、子犬は恐る恐る食べる。上に出してあげたいと頑張るが、怖がってなかなか捕まえることができない。アッという間に時間が過ぎ、管理のおじさんが、「責任者の人が月曜日に来るから」と何度も帰ることを促しに来る。おじさんだって困っているのだ。勝手に入ってこられ、子犬の救助だからしかたがないと困惑しているようだ。私たちも悪戦苦闘して、時間も随分経ちカラダの芯から冷えてきた。おじさんの気持ちも考えて、再チャレンジは月曜日にしようと持ってきたおやつやドッグフードを穴の中にいれて帰ることにした。おじさんに「必ず私たちが保護するので、月曜日に責任者の方に話をして、時間をください」とお願いして帰った。

 月曜日は朝から会議などで多忙だったが、昼から挨拶に行こうと思っていた矢先に、スタッフから電話。「平和台で子犬がおじさんたちに追いかけられています。ピンチです」と連絡がくる。慌ててスタッフKと走り出す。動物管理センターの人達が犬達を追いかけ回している。子犬2頭はもう捕まっていた。お母さん犬と後1頭が捕まらずにいる。「この子犬たちは私たちが保護しようとした犬です。私たちが連れて帰りたい」と申し出ても「管理センターへ受け取りに来てください。」の一点張りだ。システムに詳しくない私は、管理センターの方の「子犬は殺処分しません」という言葉を真に受けて安心していたら、スタッフKから「子犬でもなつかなかったり、唸ったりする子はその中に入らないこともあるんです。だから今引き取るか、すぐ受け取りに行かないといけない」ととがめられ、大至急東部管理センターに行くことにした。事前に、事情を電話で説明して引き取りに行ったのに、東部管理センターでは「1頭につき4350円必要です。」驚いていると、「引き取る場合はお金が発生する」と言われ現実を知ることとなった。

 子犬を引き取って動物病院へ直行し検査をした。外で生まれている子犬たちは、元気はあるが皮膚病や回虫がいるのは当たり前だ。病院でも、人慣れしていないので大変だったが、先生たちに辛抱強く検診をしていただいた。もう少しで3週間になるが、ワクチン注射も終わり、これからパピートレーニングをして優しい里親さんの元にいけるようにしようと思っています。

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2008年3月21日発行 4月号

●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。

このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)

今月の犬たち

エッセイ,編集長,徒然,メリールー,看病,病気,マザー,ルーフ,福岡メリールーは随分大人になって、病気のラブちゃんの看護もしてくれ我慢の子にもなってくれています。いつもラブちゃんの耳を舐めて元気づけているルーちゃんを見ていると、毎日ラブちゃんを抱えて階段を下りていくので腰が痛いと言っている自分に喝を入れたくなります。

 

 

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