毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと17年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!
アーカイブ 徒然ぐせ vol.74
先月号に紹介した、管理センターからやって来た子犬たちは、毎日トレーニングをしています。日進月歩といいますが、本当に少しずつですが、外の散歩が好きになっているようです。
初日は、散歩をさせる私たちが、手が千切れそうで、腰が痛くなってしまうほど力がいりました。子犬たちが、胴輪や首輪からすり抜けたらいけないと緊張のあまり、体は硬直するし、ドキドキするしで大変でした。
もちろん緊張感は今も続いていますが、子犬のアースくんは、尻尾が上がって周りを見る余裕が出てきています。ソックスは、まだまだ尻尾も上がらず楽しそうに散歩をするどころではありません。すぐに立ち止まり、まるで道に吸い付いたようにして動こうとしません。しかし、2頭とも、脱糞をすることが少なくなりました。まだまだ、車やバイクの音などには異常に反応し怖がります。同じことを何度も何度も経験させ、恐怖感を無くし、散歩は楽しいということを教えていくことが大切なんだと実感しています。 これから体力と、気力と根性が必要だと思っています。
そういえば、「セラピードッグのトレーニングは毎日毎日基本を繰り返すことが大切だ」と大木先生が仰っていたことを思い出しました。セラピードッグ達は、優秀な犬達でも毎日基本のトレーニングは行っていると言います。だから、気長にいこうと思いながらも、この子犬達に早く外の楽しさや、散歩の楽しさを教えてあげたいと思っています。
子犬たちの散歩には、メリールーが活躍をしています。メリールーが先頭に立って散歩をしているのです。メリールーは優しいので、子犬たちも後を付いて歩いています。そういえば、私たちの今がある「ことの始まり」はメリールーだったんだと思う日々です。だからこそ、今回はメリールーに頑張ってもらわないといけないとメリールーに毎晩語りかけています。メリールーは、思いのほか神妙に私の話を聞いています。そのそばで、ラブちゃんがボクでなくて良かったなーという顔で聞いています。そんな生活の中に、新しい子犬なんか入れない!公園で子犬を貰ってくれと立っていた男の人の子犬は今、どうしているのか心配でたまりません。絶対に、誰かが貰ってくれたと信じている今日この頃です。
2008年11月20日発行 12月号
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)
今月の犬たち
新人の猫がやって来ました。もちろん里親に出したいと願っています。性格は可愛い男の子で、半年位の子供ですが、現在先住の猫たちに揉まれています。もしかしたら、やんちゃ坊主になってしまうかも知れません。でも、大人になると相手をしてくれなくなります。