福岡市内の老舗フリーペーパー月刊SKIPは今年で23年目。福岡の女性を美しく元気に輝かせる情報を発信していきます。

アーカイブ 徒然ぐせ vol.75

徒然ぐせ

毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと17年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!

エッセイ,編集長,徒然,保護犬,保護猫,里親,マザールーフアーカイブ 徒然ぐせ vol.75

 年末がやって来ると、何故だかわからないが犬と出会ってしまうことがあるので、今年はないようにと思っていたら、シーズーの老犬が警察からやって来た。今年も「やっぱりかー」という気分だ!しかし、やって来るのは良いが、犬が増え過ぎている。うちの犬たちは里親が決まらないので増え続けているのだ。やっぱり、老犬が多いので里親さんが決まらないのだ。愛情は注いでいるが、人手が足りなくなっている状態で、これ以上の保護は無理だと思った矢先にシーズーが来たのだ。

 このシーズーは、小さくて、目が見えない上に何日間か歩き回っていたのか眼球に傷がついていた。寒い日や雨の日もあったろうに、さまよって歩いていたんだと思うと熱いモノがこみ上げてくる。弱っているのは当然だが、まずは病気が無いかどうかのチェックをするためにスタッフKと病院へ。今回のシーズーちゃんは小型犬だから預かっていただくように話が付いていたのだ。しかし、とんでもない出来事が病院で起こった。先生にシーズーを診察していただいている間に突然発作がおきたのだ。心臓が悪いようで、呼吸困難に陥った。心臓疾患はうちのラブちゃんで慣れているので何とかなると思って帰ってきた。帰ってくるそうそうに、今度は痙攣が・・・。酸素、酸素とスタッフと叫びながら慌ててしまう。どうして良いのか分からなくなってしまう。

 SKIPの締切も迫っているのに、どうやって看病したらいいのかと、とまどってしまう。回復の可能性はあるのか?どんな看病がベストなのか?疑問だらけの中スタッフが寝ずの看病をしてくれている。シーズーは、来たときは少しだが立って歩いていたのに、今は上半身を起こすだけになっている。自分でも気持ちが弱っている。こんな気持ちではシーズーを助けられないし、シーズーが不安になると思うので心を強くもってと、シーズーに「ここにいて良いよ。幸せにしてやるよ。」と語りかける。驚くことにシーズーの顔が笑顔になった。そうだ、不安だったんだこの子も。カラダが思うように動かなくなっているし、知らないところに居るし、知らない人ばかりの中にいる。「気持ちが弱くなっている場合ではない」と、自分に叱咤激励をしながら、これからが長いとスタッフと語りながら、今日も、頑張ろうと誓う日々だ。

エッセイ,編集長,徒然,保護犬,病気,看病,老犬,シーズー
※写真はイメージです。

2008年12月20日発行 1月号

●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。

このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)

今月の犬たち

エッセイ,編集長,徒然,保護犬,北斗,マザー,ルーフ,福岡ちょっと寂しい北斗。北斗はハナちゃんと金太郎と3頭でリビングにいた。しかし、ハナちゃんが足が悪いので抱えて階段を登り降りすると、腰に悪いので1階に居ることになった。ハナちゃんと金太郎はいつも一緒だったので金太郎も1階に。そしたら北斗が寂しんぼになったのです。

 

 

ランキング