毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと17年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!
アーカイブ 徒然ぐせ vol.77
もう限界です。やんちゃ盛りのいたずら坊主達がやって来たのです。おかげで子犬達を置いていた部屋のドアは半分くらい破かれて、フローリングの床は穴があいてドンドン大きくなっている。この部屋は、人間が住むために新しくキレイにした部屋だったのでガッカリする。思わず、「お金がかかったんだぞー」と子犬達に叫んでしまうが、この子犬たちに罪はないんだと自分を責める。皆さんにお願いがあります。今の私達には動物の保護は限界を迎えているのです。
先月、8ヶ月くらいで捨てられていた子犬たちが来ました。見たときは、2頭ともガリガリで肋骨がクッキリ見え悲惨でした。人のことを警戒はするが、そこまでは怖がらず、撫でさせてくれたので、やはり、「つい最近まで飼われていた犬だ」と実感しました。しかし、その軽さには驚愕し、取り急ぎ病院へ走りました。病気のチェックとノミやダニを駆除しなければ連れて帰れないからです。動物病院でも手こずりませんでした。でも、帰り際に先生が「痩せすぎているので感染症の可能性もある」といわれショックを受け帰宅しました。私たちが見て、元気もあり人の家に飼われていた犬だと確信していたので思ってもいないことでした。私たちは、大慌てで消毒をして隔離するようにしたのです。世話をするのは1人と決め、その部屋に出入りする者は着るものを外で着替え消毒をする。もちろん、スタッフが歩いた廊下や玄関は1回1回消毒で拭き上げるという徹底ぶりです。担当スタッフは他の犬は触ってはいけないとし、頻繁な消毒でスタッフの手はカサカサのひどい状態でした。
しかし、症状は現れず子犬達はドンドン太ってきたのです。今考えると病院で感染症のチェックをすれば慌てることも無かったんだと思いながら、『人間が安易な気持ちで子どもを作らせるのがいけない』と強い憤りを感じました。私達は、毎朝、早くから何頭も散歩し、幸せにするにはお金が必要なので仕事も頑張らなくてはいけないのです。
だからお願いです。気軽に犬がいると電話をしないで欲しいのです。命を救いたいならあなたも責任を持つようにしてください!人に任せたらその人は大変なのです。自分で出来ることがあるはずですから。お願いします。
2009年2月20日発行 3月号
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)
今月の犬たち
ルーちゃんが膀胱炎になりました。夜中にあんなに家の中をウロウロしてオシッコを何回も何回もして休めずにいるメリールーを見たのは初めてで本当に可哀想でした。夜間動物病院があって本当に良かったと思います。