毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと17年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!
アーカイブ 徒然ぐせ vol.82
散歩に行ったスタッフが「公園に子犬がつながれて、カラスが狙っています」と、言ってきた。“カラスが狙う!そうだ、あの公園のカラスは頭が良くてチームプレーで獲物を狙うのだ。猫もよく狙われていた。”と、頭に浮かぶ。早速走っていくと、可愛い子犬が繋がれている。首輪とリードは可愛いものだったので、きっと若者がどこかに行って邪魔だったので置いて行ったに違いない、と判断(これは私だけではなく、皆の判断です)。
とりあえず、飼い主が帰ってくるまで子犬と一緒にいなければ、乳歯が生え変わっていない状態のまだ5ヶ月足らずの犬に、カラスを追い払うことはできないと思ったのだ。水を持って、スタッフに一緒にいるように指示をする。いくらなんでも、1時間もすれば帰ってくるだろうと、一緒に待っていてもらった。しかし、何と5時間経っても誰も来ないのだ!怒りもここまでくると驚きに変わる。子犬は可愛い顔をして遊んでいる。決心をする。この子は、飼い主が現れても渡さない!病院へ行こう。我が社に来るには病気のチェックが大事なのだ。高齢の犬もいるし、病気の犬もいるからだ。病院のチェックでは、虫がいたが、後は問題ない。虫の駆除が終わるまでは、大事に至らないように、囲いに入れるようにする。女の子なのにワンパクだ。これから毎日が大変になってくる予感!排便排尿のしつけなどすることが多くて、会社もスタッフも大変だ!!と思っているそうそうに、腕白振りを発揮する子犬。ちびっ子は、皆から「ポン酢」やら「ヒジキ」やら呼ばれ嬉しいばかりのようだ。編集部には猫のにこたすがいてスキッパーがいる。もちろん私の部屋には、老犬がいる。テンヤワンヤになるのは目に見えている。これからいったいどうなるのか、大丈夫だろうか、という不安でいっぱいのときスタッフから優しい言葉がかけられた。「いつも何とかなっているから、大丈夫ですよ」と言ってくれる。仕事もハードなのに優しい。こんなスタッフ達に囲まれているから犬やら猫やらがやってくるのかと思いながら、もっと頑張ろうとファイトが沸いてきた!
しかし、気軽な気持ちで動物を捨てる人を許していいのか!と怒りが爆発する気持ちだ。海外では厳しい罰則があるのに、日本ではまだまだ厳しさが足りていない。命の差別がない社会にと願ってしまう。
2009年7月20日発行 8月号
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)
今月の犬たち
愛ちゃんに老犬特有の症状が出始めています。耳が少し遠くなっているし、目も白内障で見えづらくなっていますが可愛さは残っています。元気でいてくれるだけでありがたい愛らしさは、言葉では表せないほどです。