毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと17年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!
アーカイブ 徒然ぐせ vol.85
近頃私は、犬たちとの出会いが少ないので拾ってくることがなくなっている。もちろん、犬に出会うような所は通らないようにしている。しかし、さまざまな動物の相談がやってくるので心も動きもテンヤワンヤになっています。電話で皆さん気軽に「犬や猫がいる、どうにかしてください」「病気のようだがどうにかしてもらえないのか」などなど・・・です。私たちも力になれることと、力及ばずなことがあるので、お手伝いをしてあげたいのはやまやまですが…ということになってしまうのです。
そこでお願いですが、皆さん、「何とかしてください」とか、「こんなことが起こっています」など電話をする前に、自分に何ができるのかを考え、何でもいいのでできるようにすることが大切なのです。絶対に命を助けたいと思う気持ちを持っていただきたいのです。
先日、動物の殺処分数が発表されましたが、やっぱり今年も福岡県が全国1位でした。ここ数年連続して福岡県が1位をキープしています。県民として、どう思いますか?皆で考えようではないですか!来年こそはがんばって汚名を返上したいものです。
また、大切な命を救いたいとの思いで、保護したいと思う方も多いと思います。しかし、現実的に自分の家にも犬がいたり、ペット不可のマンションだったりで保護できないのかもしれません。しかし、私たちも、犬や猫でいっぱいになって、もうこれ以上抱えることができなくなっています。スタッフから「人間より犬のほうが多いですね」と言われたりしていますが、本当なのです。毎日朝早くから散歩をすると、仕事をする前に疲れてしまっているのです。
だから、私たちは、里親さん探しに大変苦労をします。八方手をつくして里親さんや一時預かってくださる方を探します。一時預かってくださる方も、心優しい方が多いのでいろんなところからお願いされて、何頭も預かっていらっしゃるのです。犬や猫は、どんどん増えてくるのでどうしたらいいのか、やっぱり福岡にもシェルターが必要なのです。それに、里親希望の方は子犬ではなくても成犬や老犬もとても可愛いです。長くいることができなくても、一日一日を大切にすると楽しい思い出がいっぱいになります。私は、老犬の可愛さが大好きです。ぜひ、皆で一頭でも多くの犬や猫が助けられるように一緒に頑張っていただけると嬉しいです。
2009年10月20日発行 11月号
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)
今月の犬たち
チャーリーは歯を折ってしまいましたが元気です。いつも人間の子供のように抱っこをされるのが好きです。犬よりも人間の方が好きなチャーリーは、優しい家族の一員になったほうがいいなーと思う日々です。