毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと17年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!
アーカイブ 徒然ぐせ vol.90
つい先日のことですが、スタッフと天神の電気店に出かけ買い物をしていた。私は、途中で銀行の用事があったので抜けて帰りは待ち合わせをすることに。「今、買い物が終わった」とスタッフから連絡が入り表へ出ると、真っ黒に汚れて首輪をしている犬が走っている。「アッ」と思って、咄嗟に犬を呼ぶと近くへ寄ってきた。可哀相に、ここで出会ったのも何かの縁と、保護してあげなければと捕まえようとすると逃げてしまう。慌てて、声を掛けながらゆっくり後を追うがなかなか捕まえることができない。どうして、天神のど真ん中で犬が走っているのに出会うのか?運命を感じながら(運命と思わないと、「またですか」とスタッフたちからのお叱りの声が聞こえてきそうだ!)保護してあげようと追いかける。私が追いかけているのを見て若い女性の方が一緒に捕まえようとしてくださるがうまくいかない。追いかけながらスタッフに電話をする。スタッフ2人も一緒に走り回るがなかなかうまくいかない。犬は、道路に出てしまいバスを止めてしまった。「危ない、危ない」と言いながら走っているとタクシーが犬に接触した。『キャー』と叫んで走ると犬は足をひきずりながら走っていった。保護してあげないとと言いながら車の陰で犬が見えなくなった。焦りながらスタッフと走る。中洲のほうに走っていったのは間違いないが人に聞きながら探していると、出会い橋の近くで見つけた。中洲の中に行ってしまったら探すことが困難になる。公園のほうに行くようにしないとと焦りながら3人で近づく。何としても保護したい、そんな思いでゆっくり怯えさせないように近づく、首輪を掴んだ。着ていたコートで包んで抱きかかえる。ヤッター、保護することができた。
真っ黒に汚れて何日間歩き回っていたんだろう。可哀想にと抱きかかえて車の駐車場まで歩く。重たくて腕が痛くなるが、スタッフから頑張れ、頑張れと励ましの声を掛けてもらいながらやっと駐車場までやって来た。ホッとしながら動物病院へ行こうと。病気がないのか、交通事故で足から血が流れているので骨折はないのか、フィラリアなどの検査をしてもらう。問題はなく健康だった。犬も安心したのか車で眠りだした。
もうすぐ締め切りで、まだ原稿も終わってないが気持ちはホッとした。明日から飼い主を探そうとスタッフと誓い合って帰途についた。どうして、天神で走っている犬と出会うのかなーと思いながら、明日から頑張らないとと気持ちはいっぱいになって眠りについた。本当にくたびれた一日になった。 ※飼い主さんが見つかりました。
2010年3月20日発行 4月号
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)
今月の犬たち
病気になったサニー。なにもしてあげていなかったことに罪の意識でいっぱいになったが、サニーは頑張っている。いつ、どんな状態になってもできるだけのことをするつもりで毎日寝ないで看病をしたら、サニーは少し元気を取り戻した。心の底から頑張れサニーと願っている日々です。