毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと17年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!
アーカイブ 徒然ぐせ vol.92
里親に行ったアーサーが帰ってくることになった。アーサーは、生後2〜3ヶ月位で3頭の兄弟とやって来た犬。3頭の中でも最後に里親が決まった子犬だった。そのアーサーは4年間、家族の一員として暮らしていたが、家庭の事情で残念な結果になった。里親に行った犬でもこんなことが起こることがあるんだ。と、驚いたと同時に現実を突きつけられた思いだ。これからも、もっといろんなことが起こることもあるだろうと思うと、不安な気持ちになってきた。これからもやっていけるんだろうか?と心が折れそうになる。一人でやっていけることではないし、みんなに助けられながらやれることだし、どうなんだ?やれるのか・と自問自答を繰り返してしまう。現実、うちだってスタッフ一人が減ると人手が足りなくなり、みんなの負担が大きくなってくる。もちろん、私も朝早くから散歩を2時間近くすることになる。(私はこれをチャンスだと考えダイエットにつなげようとしている。逆転の発想なのだ。何でも、良いほうにしてしまうのが私の良いところだと実感する)
しかし、アーサーの場合は帰るところがあったから良かったが、もし帰るところがない動物はどうなるんだろうと、考えさせられてしまうと同時に胸が痛くなる。動物を飼うということは、様々な問題ではを想定したうえで「どんなことがあっても家族の一員として、死が訪れるまで面倒を見るんだ」という気持ちで買わなければいけないし、努力をしなければいけないんだと思った。命は、「生かすためにあるし、生かすための方法を見つけるための努力をする」ことが最も大切なことだと思う。飼えなくなったからと、簡単に処分するという発想はなくすべきことなのだ!と思う。動物を飼うことにより苦労はあるが、与えてくれるのは、それ以上のもの。私たちも、そのことをもっと真摯に受け止めて、動物たちへの感謝の気持ちをもう一度考えてみることも必要なことではないかと考える今日この頃です。
福岡県は、毎年、殺処分数が全国一位を続けている。この事実を福岡県民が皆で考えてみる時期が来ているのではないでしょうか?
2010年5月20日発行 6月号
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)
今月の犬たち
猫たちも元気で文句ばかりいってます。もっとかまって欲しいとアニーは嫌がらせをしてしまうようです。顔は驚くほど可愛いのに身体は驚くほどデブッチョのアニーは、悪戯が過ぎて嫌われてしまうかも…?注意しようねアニー。