毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと17年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!
アーカイブ 徒然ぐせ vol.98
つれづれについてのコメントをお手紙でいただくことがある。動物を飼うことの心構えや大変さなどを子供に教えるために読んで聞かせているということのようだ。動物と暮らす楽しさを伝える本などの情報はたくさんあるが、大変さや問題を伝えるものは少ないようだ。何かの役に立つのは嬉しい。これからも、問題点や大変さについて伝えていきたいと思いますが、できればそんな問題が起こらないことのほうが嬉しい。
しかし、やっぱり問題は起こるのです。今度は子猫。生後1ヵ月くらいの子猫が雨の中瀕死の状態でいたのです。子猫の問題は目や鼻です。外で生まれた子猫たちのほとんどが鼻気管炎にかかっていると思っていい程なのです。目は目ヤニでつぶれ赤くなっていて、鼻はセキやクシャミなど鼻炎です。これは「猫ウィルス性鼻気管炎」や「猫カリシウィルス感染症」という病気なのです。
この子猫の場合、ちょっとひどい状態で目が赤くはれている感じがしたので動物病院へ。ショックでした。まだ700gもない子猫が手術をしなければいけないと判断をされました。失明の可能性もあり、手術をしてみなければ分からないという状況。かわいそうに・・・・。手術は無事成功しましたが、左目には穴が開いていました。穴がふさがっても失明する可能性が。2週間後に分るが、毎日、とにかく頻繁に目薬をささなければいけません。小さなことですが大変です。でも、あの雨の中で放っておいたら命は無かったと思います。誰でも小さな命を救うことは出来きますが、後のケアが大変です。でも、この子猫は生命力があったのだろうと思います。これから左目は失明するかもしれませんが、今は右目は少しずつ回復していますのでヤンチャが始まっています。片目でも元気に生きていくことができるとホッとしています。
外で生まれた赤ちゃん猫を保護した場合でも、すぐに病院へ行ってノミ・ダニ駆除とワクチンを。子猫は感染しやすく、急激に変化を起こして死亡することにもなりかねません。猫ウィルス性鼻気管炎なども予防することができます。せっかく保護した命を大切にするためにもワクチンを打つこを忘れないでください。
2010年11月20日発行 12月号
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)
今月の犬たち
元気なハナちゃんは脊髄の癌になって、もう4年を過ぎました。本当は、半年に1度の山口大学の検査に行かなければいけないのに多忙を理由にまだ行っていません。11月中には行くようにするからねハナちゃん。ごめんね!