毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと17年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!
アーカイブ 徒然ぐせ vol.99
里親に出すのは難しい・・・と、またまた実感した。動物たちが安心して穏やかな生活をおくることができるかどうかは飼い主次第だから、里親さんを募集しても事前審査をやかましく言うことにして、「どんな飼い方をしていただけるのか」を明確に話し、お互いが納得いくようにしています。おかげさまで、今まで優しい方ばかりに里親になっていただき、動物たちも幸せになって、本当に良かったと胸をなでおろしています。
しかし、今回は残念な結果になってしまいました。里親さんを決定する前に、テスト期間として最低でも1週間程お泊りしてから「お互いどうだったか」を再確認して、里親さんになっていただくかを決定するようにしていますが、里親さんになってくださった家族の方に動物アレルギーがでてしまったのです。せっかく「優しい家族を作ってやることができた」と思っても、さまざまな結果が待っているのも事実です。すべてが良い訳ではないのが現実。帰ってきた動物たちにもう一度、優しい家族を作ってやることができるのか・・・・。不安になったりしてしまいます。その不安が大きくなって、自分の力の無さに自信を失ったりしてしまうこともあります。
"でも、この子たちには私たちが頑張らないとどうすると!"と、自分を叱咤激励しながら毎日を過ごすのも事実です。自分に気合と掛け声をかけながら毎朝の散歩に励んでいる日々。今は、立ち止まる余裕はないのだ。でも本当は、こんな状況を作り出したのも自分自身なので、弱音を吐くようなことは言ってはいけないのです。これからももっと頑張ろうと、寒い朝の散歩で誓ったこの頃です。
嬉しい朗報です。帰ってきた犬たちに里親さんが決まりました。優しい家族の方が見つかったのです。諦めないで、待った甲斐があったというものです。もちろん先住の犬たちに認められ、家族として迎えてもいいと言ってくれたからです。今月は嬉しいという気持ちが沸きあがってくる、幸せ感いっぱいです。みなさんに心から感謝をしています
2010年12月20日発行 1月号
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)
今月の犬たち
目の手術をした小さい子猫が抜糸した。目はどんな状況なのかは分らないが元気だ。会社の会議室を我が物顔で走っているのは小さな嬉しさです。なんだか「頑張れ小さな命」と言いたくなります。