毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと17年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!
アーカイブ 徒然ぐせ vol.103
桜が咲き始めた。犬たちとお濠を散歩する楽しみが、この季節だ。固いつぼみから桜吹雪まで桜を堪能できる。桜が青空に映える姿は、空気のキレイな早朝が特別の美しさ。そんな朝日が昇る瞬間に、3月11日の東日本大震災の被害者の皆様が一日も早く心安らかになれる日がきますようにと祈っています。日本中の人がこのことを自分のことのように思い、何かをしようと思っています。日本人の絆、支えあう力を実行するときが今だと感じているはず。しかし、東北の皆さんの素晴らしさは驚くばかりです。自分のことより他の人を先にと心を配り、自分だけでなく分け合う。思いやりの心と我慢する力、被災をされた人とは思えないほど、忘れていた日本人の気質がここに残っている。本当に素晴らしい人間性。誇りに思う。私たちに何ができるのかと思う毎日。
そんなある日、TVを見ていると、2頭の犬たちが災害地で取り残されているシーンが映った。まだ水が残っているような場所で支えあっているようだ。胸がドキドキしてきた。この犬たちはどうしたんだろう、1頭が横になって動かないでいる。胸がさらにドキドキしてきた。その犬を守るようにしてもう1頭が側にいる。とても見ることができない気持ちだったが「大丈夫だろうか」とTVから目が離せないでいると、横になっている犬が目を開けた。死んではいない。胸をなでおろすが、食べ物もない状態で弱っている・・・・・・もうTVを見ることができない。こんな動物がたくさんいるだろう。人間も大変な時期だからこそ動物たちも大変だろう。どうか助けてやって欲しい、と願いながら自分が何もできないことをもどかしく思うし、無力さを情けなく思う。
そんな時、動物病院へ行ったら先生が、千葉の知人の獣医師のところに35頭の保護された犬を預かっていると聞いた。こんな獣医さんたちがたくさんいらっしゃるだろうと思うと心強い…が、費用やお世話が大変だろうと思う。さまざまな形で、日本中が支えあわなければいけない時だと実感した。今回の問題は被災された方や被災地だけの問題ではなく、日本中の問題だとみんなで心に刻むことが必要だ!みんなで支えあおう、どんなことにも、人間にも動物にも…。
2011年4月20日発行 5月号
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)
今月の犬・猫たち
チェリーちゃんが甲状腺の病気になった。元気印の女の子で男の兄弟犬を振り回すほどだったが、何だか目がショボショボしていた。病院へ行き、今は薬を飲んでいます。早く元気になろうね。