毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと18年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!
アーカイブ 徒然ぐせ vol.110
動物たちに異変が起こっている。みんな甘えん坊になっている。どうしたんだろう?甘えたい気持ちは分るが、全員が一同に甘えられても困るんだよなー。気持ちを直球で表してくるから大変なのだ。一頭一頭で現し方も違うし、応じてあげられないこともある。
例えば、大きな体のウイズリーが朝方4時くらいにドタンバタンとサークルを押しながら音をたてて人を呼ぶ。ご近所迷惑になるので「まだ暗いのに大きな音を発てたら皆が起きてしまう」とブツブツ怒りながらウイズリーの部屋に行って、床の上に毛布に包まって寝る。
北斗は朝方になると大きな声で鳴き出す。これが一番困る。オシッコをする犬もいる。いったいどういうことだ。何が不満なのだ。こんなに愛情を注いでいるのに!と思いながら問題を解決しなければと悩む。しかし、犬たちが続けざまに主張をすると本当にくたびれるのです。添い寝をしたり、朝早く散歩をしたりする。そばに寝てもバタンバタンと音を発てるから、ようするに寝ないで朝方の散歩に突入するということになる。
いったいこんな日々が何時まで続くのかと嘆いていると、今度は高齢のジャックが夜中に歩き回って、上においていた敷きものに挟まって失禁をしていた。とても怖かったようで朝の散歩に行きたがらないほどだった。ちょっと落ち着くまでは一緒にいたが、他の犬たちの散歩があるので後ろ髪を引かれながら置いていった。ジャックだって高齢になったので、もっと気にしなければいけない。体調の変化は1日1日で違う。元気なときもあれば、寝てばかりで元気がないように見えるときもある。
そんなこんなの日々も、数日過ぎれば平穏な日が戻ってくる。動物が多いとさまざまなことがあるが、救われることもあるのは事実。いつも、大変なことと救われることとはどっちが多いだろうと考える。動物には無償の愛をといっていながら、ついついどっちだろう、と考える。
でも、あんなに手のかかったサニーが大変と思ったことは一度もなかったのは何故だろう。問題行動が多すぎて、花火大会の日にサニーを安楽死させたらといわれて、泣きながらサニーと帰った日もサニーが大好きだった。ガンになって高熱が続き毎日動物病院へ行って、手が腱鞘炎になっても辛いと思わなかったのは何故だろう。やっぱり動物がくれる無償の愛には無償の愛が芽生えるのだろう。
うちの犬たちが寂しがってアピールしていると分かっていても、「あんたたちは元気で若くて問題ないから、もう少し我慢してよ」といいたくなるのは何故だろう。でも、ゴメンネ、もっと頑張るからまっててね…と心で誓っているのよ。
2011年11月21日発行 12月号
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)
今月の犬・猫たち
ラッキーは足にカイカイができたようだ。食欲だけは衰えしらずのラッキーが食べなくなっている。目の前に手を出したら指にくいつくほどの勢いがあったのにどうしたんだろう。薬を飲んで早く元気になってねラッキー。