毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと18年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!
アーカイブ 徒然ぐせ vol.119
ジャックが亡くなっていろんな方からお花が届いたりする。それも全くジャックと会ったことのない読者の方からだ。ジャックは本当にすごいと思うと同時にどんな魅力があるんだろうと思ったりする。だって見ず知らずの読者の皆さんから、治療費としてお金が届いたりお花が送られたりするからだ。今までだって誌面で病状を報告したりしたのにジャックだけに治療費が届いたのです。
その魅力はファンキーな顔のせいなのかなーとか、不幸感がただよっているのかなーとか、幸せを分けられる感じがするのかなーとか思ったりした。でもジャックって本当に幸せ者だと思う。おかげさまでジャックにはお花がいつも綺麗に飾られている。天国にいってからも思ってもらえるなんてすごい力を持っていたんだと思ったりする。
そういえば、ジャックが来たのは保護されて警察に届けられ明日動物管理センターに行くという日に、このままだと死んでしまうと保護された方が引取りに行かれたことから始まったのです。しかし自宅の先住犬と相性が悪くて悩まれて私に電話があったのです。現在では、自分で保護した以外は動物を引き受けることはしていませんが、約6年前はたまたま電話にでたことで私の元に来ることになったのです。
ジャックとは様々なことを一緒に体験しました。12月の雪の降る夕方でした、散歩中にお婆ちゃんを保護しました。その時忘れられないことがありました。ジャックは警察官の制服を着た方が怖くてたまらないんだということを目の当たりにしたのもこの時でした。警察に一時預かりで置かれていた恐怖をその制服で蘇ったのだと実感したのです。その姿は可哀相でたまりませんでした。1階にお婆ちゃんと一緒にいたジャックは警察官の方がお見えになった時から震えお尻から後ろ向きに外に出ていったのです。あの時から1年以上たっているのにその辛い思いが恐怖を忘れることができなかったんだと実感しました。
できれば全ての犬たちを引き取ることができればと思うが、現実はそれほど甘いものではありません。捨てられる犬の多さに驚愕したのもこの頃です。お金に時間、できることが限られるのです。自分の微力さを実感したのも事実です。できればどんな動物も幸せにしたい。亡くなる前に愛した人がいたと思って最後の日を迎えさせたいと願うのです。
しかし、出来ることしかできないので少しでも頑張ってやれることをしていこうと努力をしようと考える今日このごろです。
2012年8月20日発行 9月号
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)
今月の犬・猫たち
抜糸も終わったハナちゃんはとっても元気になりました。今まで1階にいましたが2階で生活するようになるかもしれないと言われています。が、夜中に病気になったときわからなかったら大変だからやっぱり1階がいいかね、ハナちゃん。