季節の移ろいを心でじっくりと堪能する、豊かな暮らしを始めてみませんか。
見た目と手ざわりで「 涼感 」を感じるひと工夫
風通しの良い生地を選んでも、夏に着物を着ると暑いです。
それでも着るのは「涼しげ」に見えるからです。
透け感のある夏着物を着こなしている人を見ると、涼しそうだと感じませんか?
自分の涼しさより、周りの目に涼しげに映ることが重要。
和小物で涼を愉しむ |
1. 透け感を味わう夏の着物
夏には、うっすらと透ける織模様が美しい絽や紗の着物が一般的。
張りのある薄い生地なら、肌ざわりもよく、着心地から涼感を得られます。
汗をしっかり吸収する肌襦袢を合わせるのが涼しげな気もなしのポイントです。
2. ガラスや竹で涼しさを演出
ガラス製の蚊遣りや竹製の小物入れなど、ちょっとした身の周りの小物も、
見た目に涼しく、ひんやりとした手触りが感じられる夏仕立てのものに
替えておくことで、季節感を楽しめます。
3. 夏の万能布、手ぬぐい
吸水性がよく、洗ってもすぐに乾く手ぬぐいは、夏に欠かせない優秀な布です。
手をふく、汗をぬぐうのにはもちろん、軽く濡らして首元を冷やすと、
気化熱でひんやりと涼しく過ごせます。
4. 日差しを柔らかく遮る日傘
直射日光を避けるだけで、体感温度は2~3℃下がると言われています。
紫外線をカットする効果は黒い日傘が一番高いですが、涼しげに装うなら、
日差しを柔らかく遮る淡色の日傘がおすすめです。
5. うちわで優雅に風を生む
人前でパタパタと顔をあおぐのは、あまり美しい所作とは言えません。
周りに風の流れを作るように、ゆったり動かすと優雅な印象になります。
着物の場合は、袖口を少し広げて風を送ると、からだ全体に風が届いて涼しくなります。