家に居る時は、猫の様子を観察しましょう。
多頭飼いの場合は、室内に残る嘔吐の痕跡やトイレ以外の排泄などを
帰宅後に目にするものの、いったいどの猫がしているのかわかりません。
咳やくしゃみをしているのは、どの猫だろう?
しっかり猫の様子をチェックして、だれの仕業か見極めましょう!!
多頭飼いでなくとも、
抱っこしてゆっくりグルーミングしてみると、鼻水が出ていたり、
口元を触られるのを嫌がったり、口臭、よだれを垂らしていたり、
耳の中が汚れていたり、目やにが出ていたり、毛玉ができていたり、
さまざまな発見があるものです。
例えば、
■トイレの粗相・・・「膀胱炎の可能性」が隠れていたり、「かまって欲しい」
「仲が悪い猫がいて、トイレで落ち着いて排泄ができない」などの原因も
考えられます。
■口元を触られるのを嫌がったり、よだれや口臭・・・「口内炎」「歯周病」
■鼻水・・・「猫風邪」「鼻炎」「鼻の奇形による」ほか、
慢性的な場合は「鼻腔の腫瘍の可能性」も考えなければいけません。
特に、5月6月は、急に気温が上がったり、朝晩の温度差が大きく、湿度も高く、
動物たちにとっても快適とはいい難い時期です。
病気は早期発見が大切!!
ぜひ、“おうち時間”の多いこの時期に、健康チェックをしましょう。
★SKIPスタッフ宅の猫たちも気になる症状が…
<症状と治療法>
ミルク(19歳・♂)
症状/緑色の鼻水・頻尿
治療/健康診断(高齢なため)、血液検査、エコー検査、聴診→問題なし
鼻水…麻酔をかけての鼻腔のCT検査は高齢のため止め、飲み薬(抗生物質)で
様子をみる。
頻尿…膀胱炎の疑いで尿検査→問題なし(細菌-、ph正常、結晶-)
抗生物質と消炎剤で治療。
◎投薬1日で、頻尿がおさまり、寝られるようになった。
(頻尿の時はトイレ~ベッド~水をいったりきたりでほとんど眠れない様子だった)
ちびた(14歳・♂)
症状/口元を触ると嫌がる・痩せた(やや元気がない)
治療/健康診断(高齢なため)、血液検査、甲状腺疾患、エコー検査、聴診→問題なし
口内…口内炎と診断→抗生物質と口内を清潔に保つサプリ(マキシガード)を2週間。
※痩せたのは口内炎により食べづらかったものと診断。
◎1週間ほどで改善がみられたのか元気に。ごはんも順調に食べている。
サンボ(11歳・♂)
症状/鼻水・嘔吐(透明の液体)が1カ月ほど続く
治療/元気・食欲があり、体重減もないため血液検査はしない。
鼻水…猫風邪と診断→飲み薬(抗生物質)で様子をみる。
嘔吐…胃腸の働きを整える薬を飲み、様子をみる。
◎1週間、薬を飲み終えると、改善。