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冷えない体をつくろう! vol.1

ヘルスケア

ヘルスケア,冷え,冷え性,改善,漢方,食べ物,生姜,運動,温めもう一度冷えを考える!冷えない体をつくろう!

冷え(冷え性[冷えやすい体質]・冷え症[冷えの症状])とは?

人間は食事や運動により体を温める熱を生み出します。そして温まった血液を循環させることで体温を維持しています。寒い時は交感神経が働き手足の血管を収縮させて熱を逃がさないようにし、暑いときは副交感神経が働き血管を拡張させて熱を外へ出し体温が上がりすぎないようにしています。この体温調節機能が正常に働いていないと、冷えを感じるのです。

冷えの原因

大きく分けると内因と外因があるといえます。
内因は、貧血、体温調節の役目をする自律神経のバランスの乱れ、運動不足による筋力低下やストレスなどからくる血行不良、ホルモン分泌の異常、代謝低下、免疫力低下が上げられます。
外因は、冷暖房などの住環境、血流を悪くするしめつける服装や薄着、偏った食生活やダイエットによるミネラル・ビタミン不足、甘いものの食べ過ぎなどが考えられます。

冷え症のタイプと改善法
ヘルスケア,冷え,冷え性,改善,漢方,食べ物,生姜,運動,温め▪手足など四肢末端が冷えるタイプ
手足や指先など末端が冷えるタイプ。冷えと一緒に頭痛や肩こりを感じることも多いでしょう。血流の滞りにより、末端まで血液が巡っていないことが原因です。
◦改善法=体を温める食事や軽い運動を日常生活において心がけましょう。

ヘルスケア,冷え,冷え性,改善,漢方,食べ物,生姜,運動,温め下半身が冷えるタイプ
下半身が冷え、上半身が熱をもつタイプ。顔がほてりやすいこともあります。更年期の症状のひとつでもあり、自律神経の乱れや血行不良、デスクワークで長時間座っていることによる下半身の筋肉のこわばり、運動不足による下半身の筋肉の衰えなどが原因です。
◦改善法=ストレスをためず、ストレッチやウォーキングなどの運動により筋肉量を増やしましょう。半身浴や服装で下半身を温めるようにしましょう。

ヘルスケア,冷え,冷え性,改善,漢方,食べ物,生姜,運動,温め全身が冷えるタイプ
エネルギーを作る力も巡らせる力も弱く、体全体に熱や栄養が行き渡っていない状態です。虚弱体質、慢性疲労、胃腸の動きが悪い、加齢、無理なダイエットによる栄養不足などの原因が考えられます。
◦改善法=食生活を見直し、しっかり栄養を摂りましょう。適度な運動を続け筋力アップと血液循環を改善。首や足首、お腹を温め、体を冷やさないことも大切です。

ヘルスケア,冷え,冷え性,改善,漢方,食べ物,生姜,運動,温め内臓が冷えるタイプ
手足に冷えを感じないため自覚のない場合が多いのですが、体の表面は温かいけれど体の中心部は冷えている状態です。寒いと下痢をしやすい、おへその下5cmくらいの部位がひんやりする、汗をかきがち、厚着をしても体が冷えるなどの症状があります。食生活やストレス、自律神経の乱れなどの原因が考えられ、内臓機能の低下にもつながるので要注意です。
◦改善法=体の芯を温めるように、お風呂は湯舟に浸かる、汗をかかない程度の厚着、温かい食事や体を温める食べ物を積極的に摂りましょう。ふくらはぎや足の指のマッサージ、ウォーキングで血行をよくしましょう。

漢方は、「冷え」の改善が得意!!ヘルスケア,冷え,冷え性,改善,漢方,食べ物,生姜,運動,温め

漢方では、「血」「水」「気」の3つの巡りによって、健康な体に導くという考え方があります。

「血」の巡りは、血液循環、全身に栄養を運びます。 血そのものが足りない「血虚」、血の巡りが滞ることを「お血」といい、全身または手足などの末端、下半身が冷えます。血が足りていないため、貧血や肩こり、生理痛を起こしたり、それぞれの臓器に栄養が行き渡らずに様々な症状が出てくる可能性があります。しもやけができやすい場合は、血液が冷えている「血寒」といえるでしょう。
❖生活習慣を見直す 〈 バランスの良い食事、睡眠、適度な運動 〉
◦食事…よく噛んで食べ、腹八分の量を心がけましょう。せっかく体を温める食品を食べても、食べ過ぎると冷えに変わってしまいます。
◦睡眠…夜型の生活は漢方でいう陰陽のバランスを崩してしまいます。規則正しい生活を心がけましょう。
◦適度な運動…運動すると体温が上がり、血液循環も良くなります。運動を続けることで筋肉量を増やすことができ、全身に血液や栄養を運ぶことが滞らなくなり健康を維持できるのです。

「水」の巡りは、血液以外の体液の循環、体のバランスを整えます。 水の巡りが滞ると、溜まった水で体が冷えてしまいます。“熱は上へ、水は下へ”流れる性質があるので、「上熱下寒」下半身が冷えやすくなります。冷えるとよくトイレに行きたくなるのは、尿を出して冷えを解消しようとするからです。出さないと「水」が停滞し、「水毒」といってむくみ、頭痛、めまい、嘔吐などの体の不調や花粉症を引き起こすこともあります。
❖上半身と下半身の温度差をなくす 冷えは上半身と下半身の温度の差のこと。上半身の体温は36℃、下半身は31℃で、この差が冷えとなります。まず、下半身を温めることが大切ということです。
◦半身浴…上半身(胸から上)を湯舟から出し、38℃位のお湯に20~30分浸かります。体の芯から温まり、湯冷めもしません。 ◦靴下……「頭寒足熱」、半身浴に近い状態にしておくために靴下の重ね履きをします。絹5本指靴下→綿またはウールの5本指靴下→絹の先丸靴下→綿またはウールの先丸靴下の順番で重ね履きするのが理想です。 絹は吸湿性が高く、肌から毒を吸い出し外へ出してくれるため、肌に直接触れるように1番はじめに履きましょう。
◦ストレスは要注意。頭に血が上ってしまい、頭寒足熱の逆になってしまいます。

「気」の巡りは、エネルギーの源、「元気」の気です。 気力がなくなると、疲労感や息切れ、風邪をひきやすくなったり、冷えを感じます。気の巡りが滞ると、やる気がなくなり不安やイライラ、下痢と便秘が交互に起こったり、不眠といった症状を起こしやすくなります。冷え改善において「気」は温める力。気を充実させて、体のすみずみまで行き渡らせるようにしたいものです。
❖ストレスを溜めない ストレスを感じると「気が重い」「気が張る」「やる気がでない」状態になります。これこそ「気」が不足し、滞っているのです。 おすすめは、軽く汗をかく程度の運動と湯舟に浸かる入浴です。
◦入浴…湯舟にゆっくり浸かると、筋肉や緊張がほぐれます。心身ともに元気になり、気の巡りの改善になります。

教えていただいたのは
「漢方みず堂赤坂店」 漢方専門相談員・店長・薬剤師 千代樵 豊さん
『どこが冷えているのか、冷えの強さ、それ以外の異常がないかをチェックすることが大切です。冷えの原因を体の中から改善するために、ひとりひとりに合せてオーダーメイドできるのが、漢方薬の良さですね。』
福岡市中央区赤坂1-10-22 フリーダイヤル 0120-30-4696

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