友達が来たら博多の文化とお寺巡りも素敵です! 日本初の禅寺や、うどん・そば・饅頭の発祥地など、奥深い博多の歴史に触れてみて
大都会である博多には多くの神社やお寺があります。様々な歴史をもつ昔ながらの博多を堪能できる散策もオススメです。中世における日本最大の貿易港湾都市として栄えた「博多旧市街」は、博多の歴史・伝統・文化とお寺が楽しめるエリア。
博多の総鎮守である櫛田神社(くしだじんじゃ)
博多っ子たちが神社と言えば櫛田神社。“お櫛田さん”の愛称で親しまれている博多の総鎮守です。伊勢松坂の櫛田宮から勧請したものと言われています。櫛田神社は博多祗園山笠が奉納される神社で、飾り山笠が一年中展示されています。祭神は正殿に大幡主命(櫛田宮)・左殿に天照皇大神(大神宮)・右殿に素戔鳴尊(祇園宮)の三神で拝殿には3つの鈴が並んでいます。境内には「博多べい」や御神木「櫛田のぎなん」があります。
櫛田神社の近くにある「博多町屋」ふるさと館
明治から大正時代の博多を紹介する施設です。明治時代の町屋を中心に展示棟、町屋棟、みやげ処の3棟で構成されています。博多の歴史、祭り、伝統などを感じて楽しむことができます。博多の文化と暮らしに触れてみるのもオススメです。
日本で最初の禅寺であり日本茶発祥の地
安国山 聖福寺(あんこくざん しょうふくじ)
聖福寺は日本初の禅寺で、臨済宗の祖である栄西禅師が建てました。境内には日本初の禅寺にふさわしく、静寂な雰囲気が漂います。広い境内には雄大な山門があり、間近で見ると迫力があり見応えがあます。他にも、保存樹木が多数立っており、森のような印象があります。 聖福寺と言えば、日本茶発祥を示す「茶の木」があります。日本茶を広めたのが栄西です。中国からお茶の種を持ち帰り茶の栽培を広めたと言われています。他にも多数の重要文化財があり、豊臣秀吉ゆかりの「博多塀」も見ることができます。
うどん、そば、まんじゅう、博多織、山笠発祥の地
萬松山 承天寺(ばんしょうざん じょうてんじ)
禅寺・承天寺は博多祗園山笠、博多織の発祥の地であり、うどん、そば、饅頭の発祥地でもあると言われています。承天寺の創建を助けた宋の商人謝国明が、大みそかに貧しい人々にそばをふるまったことから年越しそばが始まったと言われています。

見どころは方丈(本堂)前の「洗濤庭」で、玄界灘を表現した白砂と奥に中国大陸を表現した緑がある枯山水の石庭です。
福岡藩藩主の菩提寺である 南岳山 東長寺(なんがくざん とうちょうじ)
東長寺には巨大な「五重塔」や木造座像としては日本最大の高さ10.8mもある仏像「福岡大仏」があります。真言宗九州教団の本山で、本尊は弘法大師(空海)。弘法大師創建の寺としては日本最古のお寺で、福岡藩二代目藩主・黒田忠之公、三代・光之公、八代・治高公の墓がある黒田家の菩提寺です。
寺蔵の千手観音菩薩は平安時代の作で槙材一木に彫られている国の重要文化財。高さ87㎝の小像ですが、重量感に満ちています。他にも「六角堂」があり、大仏の台座内には、地獄・極楽巡りが設置されています。
