SKIP編集部がなぜ「NPO法人 マザールーフ」を作ったのか。
マザールーフ誕生物語 vol.1 前編
▲ 子犬の頃のメリールー…この子から始まりました。
始まりは1匹の子犬が来たことから・・・
編集部のスタッフは昼・夜の散歩が日課に
マザールーフの始まりは、今から約20年前。
編集長である私の姉の家に、子犬が来たことから始まったのです。
姉は犬が恐いので、子犬がいるから夜も眠れないと相談があり、引き取ることになったことからでした。
子犬はまだ3ヵ月だったので、留守番をさせるのが心配だったため編集部に通勤するようになりました。
そうしていると公園に散歩に行くようになり、犬が一匹でいるのを見かけるようになりました。
“犬が捨てられている”ということを知ったのです。
▲保健所(現 動物愛護センター)で殺処分寸前だったキラリと、老犬になって捨てられたレディ。
「犬が捨てられていった」と連絡が入るように…。
可哀想で気になって、私の自宅に連れて帰って来るようになりました。
そのうち、公園に住んでいるホームレスの人たちから「犬が捨てられていった」と連絡が入るようになりました。
飼われていた犬が夜中に捨てられていくというのです。ホームレスの人たちも一時預かりをしてくれていましたが、私達が引き取りに行っていました。
すると、自宅もいっぱいになってきたので、会社に住まわせるようになりました。
自宅の犬も会社に通っていました。編集部のスタッフは仕事もしながら昼と夜の散歩に行っていました。
時には打ち合わせが長引いたと、ゼェゼェいいながら走って帰って来て、散歩をしたりしていました。
▲保健所(現 動物愛護センター)の人に追いかけられていたハナと、「もういらないから」と言われて保護した北斗。
捨てられた犬たちは人間が大好きでした。
疲れたスタッフたちは犬たちに癒されていました。
SKIP編集部では、スタッフが毎日夜遅くまで仕事をしていました。
スタッフは疲れた時や営業が上手くいかなかった時に、犬たちに抱きついたり嫌だったことを話したりしていました。
犬たちはキョトンとした顔をしながら、手や顔を舐めたりしてスタッフたちを慰め、癒してくれていました。
その頃は、犬だけではなく猫も保護するようになり、生後1~2週間の猫もやって来て、3時間おきにミルクや排尿をさせて育てていました。
▲重度のフィラリアになり捨てられていたラブ(左)。猫のキキとハッチ(右下)。猫は複数頭で捨てられることが多いです。
保護した犬や猫は人間に捨てられ辛い思いをしたにもかかわらず、人間が大好きでした。
だからこそ、この犬や猫を幸せにしてあげたいと思うようになりました。
できれば家族の一員として迎え入れてくれる里親を探したい、と思うようになりました。
それと同時に犬や猫が本当に多く捨てられている事実を感じるようになりました。
SKIP編集部にやって来た犬たちと一緒にいると、動物の持っている癒しの力が凄いと思うようになりました。
保護した犬たちは、一頭一頭個性があり可愛く、癒す力があることを実感するようになりました。この犬たちを何とかしたい!と強く思うようになりました。