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編集長・原田のエッセイ 徒然ぐせ vol.191

徒然ぐせ

編集長・原田のコンテンツエッセイ
徒然ぐせ vol.191

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 今年に入って保護するのは猫ばかりだ。犬に出会うことも一匹で走っている犬にも、ほとんど会うことがないが、相談が多い。「飼えなくなったので、どうにかしてもらえないか?」という内容が何件もあった。相談者は、多頭飼いの人が多く、どうしたらいいのかと悩んでしまう。しかし、高齢の犬や猫などをもらってくれる人はほとんどいないと考えた方がいいのが現実。里親希望の皆さんは、子犬や子猫が欲しいと希望される方が多い。


 相談される皆さんは、経済的問題、飼い主が高齢になった、飼い主が亡くなったので飼えなくなったなどという相談が多い。「飼い主の家族の皆さんでは飼えないのか?」と質問すると「飼えない」という答えだ。「里親さんは探したのか?」と聞くと「探したがいない」と言われる。そんな話を聞いていると、悲しくなってくるが、うちにも多頭の猫や犬がいる。もし、自分に何かあった場合はどうなるのか?と思ってしまった。もちろん、他人にどうにかしてもらおうなどとは考えないが、こんなに多くいるのにどうしたらいいんだろう?と心配になってきた。他人事ではないかもしれない。

 特に今保護した猫は、もちろん里親さんに出すが、後2匹保護する予定なので6匹になる。もし1匹でも里親さんが決まらない場合は15年から20年生きることになると思うと、一気に不安な気持ちになってきた。犬や猫が元気で一生を終えるには医療費や食費、世話をしてくれるスタッフなどの費用を考えたら、いったいどのくらいいるんだろう?「徒然ぐせ」を始めたころからもう17年位たっているので、私もそれだけ歳をとったという訳で、もう若くはないということだ。

 今までのように能天気な考えではいけないと実感した。私の座右の銘は「明日は明日の風が吹く」で、何とかなるだろうと思っていたが、これからはそうはいかないと思うのだ。歳をとると稼ぎも悪くなるし、元気さも今まで通りにはいかないだろうし…。

 厳しいことが予測されると急に思ったので、自分だけではなくいろんな人の力を借りられるシステムを考えなければいけない。動物が幸せになれるシステムを考えなければならないと思った。きっと何か手はあるはずだ。知恵を使って考えなければと真剣に思っていますが、ぜひ皆さん、何かアイデアがあったら教えて下さい。今まで以上に努力をしようと肝に銘じる今日この頃です。

 

タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)

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