SKIP編集部がなぜマザールーフをつくったのか…
NPO法人マザールーフの誕生物語 Vol.19
真っ白の小さな子犬が草むらにいる！まだ生後1～2月くらいだった子犬モコ
真っ暗い夜、川の側の草むらに白いものが動いているので見てみると、まだ小さな子犬が一匹で捨てられているのを、通りすがりの人が保護してくれたのがモコでした。
毛がフワフワでまだヨチヨチ歩きの子犬なのに、夜一人ぼっちで怖かっただろうと思いました。健康診断をしてもらったらとっても元気で病気もしていませんのでホッと胸を撫でおろしました。
他の犬たちも小さい子犬なので一緒にしても威嚇したりはしません。子育てといえば雌犬のハナちゃんが活躍してくれます。子犬を育てるのにいろんなことはハナが教えてくれるのです。周りのオス犬たちがチョッカイを出そうとすると、ハナが威嚇してオス犬たちを叱っていました。オス犬たちはみんなハナには従っていましたから本当に助かったのです。そしてその子犬の名前はモコと名付けました。白くて毛がモコモコフワフワしていたからです。まるでぬいぐるみのような子犬でした。歩いているのを見ているだけで幸せな気分になれるのです。
モコが少し大きくなってきたらセラピードッグにしたらどうだろうという話がきました。優しい犬なのでセラピードッグになって活躍してくれると、犬が人間の役に立つんだということを知ってもらうことで捨てられる犬が少なくなると嬉しいと思い、セラピードッグの育成に出すことにしました。小さいながらもトレーニングを積んだモコは、今ではホームセラピードッグとして活躍しています。本当に小さな命だったのが、人間の役に立ち心の支えになっているのは心から嬉しいと思えることです。
天神のど真ん中でジッと座っている犬 テリアのような毛質の犬だったテリー
天神の真ん中であるフタタの前に犬がいました。どこから来たのかわからないがジッとしています。発見したのがバスの中だったので次の停留所で降りて走って、犬を見かけた場所に行くとまだ同じ場所にいました。車がひっきりなしに走っている場所で、よく車にひかれもせずにいたと思うほど車が行きかう場所の歩道にいるのです。「良かった！間に合った」と胸を撫でおろして保護に成功しました。
飼い犬だったので捕まえることができるのです。犬の方も保護されてホッとしたのかもしれないような顔をしていました。毛質がテリアのようで、顔もテリアに少し似ています。ミックス犬だと思うが、まだ1歳かどうか？というくらいの幼なさが残っている犬です。
動物病院に直行して健康診断をしましたが、問題は何もありませんでした。ノミ取り駆除も終えて編集部に連れていきました。先住犬たちとの相性を見ながら編集部の個室に置いていました。テリーはいつもスタッフの椅子に座って、みんなの仕事をチェックするように見ていました。だからテリー課長と呼ばれていたのです。オス犬なので気性は強い部分が垣間見えましたが、素直な可愛い犬でした。散歩の時は引っ張って走るということもなく、横について歩いてくれる犬でした。トレーニングをしたら里親に出せるかもしれないし、セラピードッグとして活躍できるかもと思いトレーニングもしました。
しかし、年齢を重ねていくと気が強いところが出てきました。里親に出して気にくわないからと噛んでもいけないので里親に出すのはやめることにしました。
しかし、みんなの心を癒してくれる犬になってくれました。トレーニングの練習相手にもなってくれるし保護して良かったと思う犬でした。
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