SKIP編集部がなぜマザールーフをつくったのか…
NPO法人マザールーフの誕生物語 Vol.13
4月号の続き 野犬の子犬を保護することになったマザールーフ。アース(オス)、ソックス(オス)、チェリー(メス)と 名付けましたが、人間を怖がり、まるで団子3兄弟という感じで固まっていました。なんとかしないと…。
怖がりの子犬の一時預かりを引き受けてくださったボランティアさんに感謝
人に慣れることから始めようと、一時預かりをしていただけるというボランティアさんに、チェリーをお願いすることにしました。快く預かることを快諾してくださったのでホッと胸を撫でおろし連れて行きました。一人住まいの広い一軒家でした。とても素敵なリビングに、ブルーシートを敷いて大きなケンネルを置いて待ってくださっていました。あまりに場違いな雰囲気になっていたので申し訳ない気持ちでいっぱいになりましたが、「大丈夫ですよ」と言っていただけたので、チェリーを預けて帰りました。まだまだ人に慣れていない子犬の世話をする大変さを思うと、申し訳ない気持ちが日に日に募っていったので、1週間後にまた訪ねました。やっぱり固まった状態が続いているけど、根気よく接して信頼関係を作っていると言われました。大変で心が折れそうになることもあるが、頑張って心を開くように努力をしていただいているのを見て、自分たちももっと頑張らないといけないと思いました。多くの人が支えてくださっているということを再確認しました。
マザールーフに残っているアースとソックスも散歩に行けるようにしようと、スタッフたちの努力が始まりました。最初は、散歩へ行くのも大変で歩きません。危なくないように首輪と胴輪にリードを2本つけて厳重にして行ってみましたが、外に出ると座って歩こうとしません。1匹に2人がかりで散歩を続けました。マザールーフには庭がないので歩道を歩かせますが、車がビュンビュン飛ばしていくので、その音でも怖がりますが、少しずつ歩けるようになってきました。続けていると段々散歩ができるようになりましたが、やっぱり怖がります。
ボランティアさんの家に預けているチェリーも庭に出て排泄ができるようになり、ゲージから少しずつ出られるようになってきていました。随分改善の兆しが見えていましたが、数か月たった時、ボランティアさんに突発的な事情ができ帰ってくることになりました。愛情をたっぷり注いでいただいたので、人への恐怖心が少し改善していました。
遠くまで散歩に行けないので、ストレスを溜めないようにすることが一番だと考え、屋上でフリーにして遊ばせることにしました。知っている人たちしかいないので、楽しそうに遊んで排泄もするので、散歩には行かないことにしました。3匹のうち、チェリーが一番強くて威張っていますが、病気もせず元気に育っています。
そして、現在 屋上でエンジョイの3頭。自由で楽しいんです。
チェリーにソックス、アースの三頭は仲良し兄弟です。外への散歩は怖いのでいつも屋上で、30〜60分自由に走り回って遊んで排泄をします。三頭と一緒に私たちもかけっこや鬼ごっこなどをして遊んでいます。知らない人はちょっと苦手ですが、親しくなると体当たりしたり、甘噛みしたりと大変ですが、可愛さはバッグンです。
そんな三頭の遊んでいる姿を見ていると女の子のチェリーが一番強いのです。なんと!ソックスとアースを投げ飛ばしているのです。首根っこのところを銜えて投げるのです。最初見たときは、あまりの衝撃の光景を見たので固まってしまいました。この頃は、投げ飛ばされたらどんな気持ちになるのか教えようと、チェリーを投げ飛ばしてみるようにしています。でもみんな元気で仲が良いんです。
寄付のお願い
ぜひ、医療費としての寄付をお願いします。 |