SKIP編集部がなぜマザールーフをつくったのか…
NPO法人マザールーフの誕生物語 Vol.8後編
マザールーフの犬たちはいろんな事情でやって来た犬たちです。
マザールーフの犬たちは、SKIPの編集スタッフが中心となって世話をしています。
マザールーフに様々な事情でやって来た犬たちを紹介します。
生後半年で突然脊髄の腫瘍を発症したハナ
名前をハナとつけました。時間が経つとだんだんスタッフとも仲良くなってきた矢先の出来事でした。家に帰ると、ハナちゃんが震えているのです。クーラーをつけたままなので寒かったのかな?と、のんきなことを言っていたら夜中に震えだしたのです。見るからに痛そうなのです。どうしたらいいのかわからず、急いで夜間動物病院へ行ました。原因はわからないままでした。
翌日朝一番にかかりつけの動物病院へいきました。レントゲン、エコー検査、血液検査などできることをして、癌などの検査もしてもらいましたが原因はわかりませんでした。病状は、日に日に進行しているようでした。翌日は立てなくなり、夜中に痛さで這いずり回るようになったのです。動物病院では、「できる限りの検査はしたので、後はCT検査とMRI検査で調べるしかない。山口大学の動物医療センターへ行きますか?」と言われたので、すぐ翌日に予約を入れてもらいました。
山口大学での検査の結果、とても珍しい脊髄に腫瘍ができているという診断でした。まだ1年未満の犬なので進行がとても速く、足が立たなくなりかなりの激痛があるのだろうという診断です。手術は一刻も早いほうがいいので、その週にある手術の最後にいれてもらいました。
手術後は放射線治療をする 多分後ろ足は動かないので車椅子を用意するように…
手術の日はハナちゃんを置いて帰ってきました。最後の手術で何時に終わるか分からないので終了後連絡をするということでした。今まで症例は少ないが、半年前にも同じ病気で手術をした経験があると言われたので安心していました。本当に運がよく早くわかって、手術も経験のある先生で良かったと思いました。手術が終わったと連絡があったのは夜遅くでした。手術は上手くいきましたとのことでした。本当にホッとしました。助かったと!
面会に行きたいが、早く行っても動くのがダメだろうと1週間して会いに行きました。ハナちゃんは寝たままでしたが、元気でとても喜んでくれました。放射線治療が術後10回あるので数か月入院が必要だと言われました。癌細胞を根絶させないといけないので可哀想でしたが頑張ってもらうしかないと思いました。術後の放射線治療も良好で、回復状態を見ると5回で終わって良いと判断していただいて(癌の放射線治療は体へのダメージも強いため)退院が早くなりました。
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