SKIP編集部がなぜマザールーフをつくったのか…
NPO法人マザールーフの誕生物語 Vol.12後編
野犬の子だった3頭(アース、ソックス、チェリー)保護も育てるのも大変でした。
「公園で子犬の鳴いている声が聞こえる」との連絡がありました。早速保護部隊のスタッフとリードやおやつを持って走りました。公園といっても広いので、どこにいるのか探すことから始めました。いろいろ探してみると公園内に穴が掘られていて、その中にコンクリートの大きな筒のようなものが入れられていた。声はその中から聞こえてきました。“ここにいる!”二人で顔を見合わせて確認した。小さいが確かに声が聞こえる。不安がらせてはいけないので、丸い筒の入り口におやつを置くことにして少し離れてみることにした。しかし全然出てこない。ジッと待つこと数時間以上たちましたが、「今日は帰ろう、また明日来よう」ということにした。昔保護したハナちゃんは1か月以上かかったので慌てないことにしました。
事件が起きたのは翌日のことでした。
毎日お昼にスタッフが散歩に行くのですが、そのスタッフから緊急の連絡が来ました。「今、子犬がおじさんたちに追いかけられています。可哀そうです」急いでスタッフと現場に行った。制服を着た大人の男性たちが確かに子犬を追いかけているし、捕まえている人は子犬の足を逆さまに持って宙ずりにしている。キャンキャンと高い声で叫んでいる。可哀そうでついに声をかけた。「その犬は昨日、私たちが保護しようとしていた犬たちです。私たちが連れて帰りますので渡してください」と交渉をしたがおじさんたちは「私たちに要請があったので出かけてきたのです。ですから、渡すわけにはいきません。あなたたちが引き取るのなら、動物管理センター(現在は愛護センター)に来て、手続きをしてください」との返事でした。ここでは貰えないんだと、明日行こうとスタッフに言うと「どうされるか分かりませんので、車の後を追いかけて一緒に行かないとダメです」と言われたのでついていくことにした。引き取るということには、申請と引き取り料金が必要で、1頭につき千数百円を払うことになった。
まだ3か月も経っていない子犬でした。人間を見るのは初めてのようで、その体験が追いかけまわされた恐怖で怯え切っていました。
車の中でゲージに入れて連れてきましたが、3頭で重なり合って震えていました。
施設の広いゲージに入れられて隅に重なって、人間を見ると震えているし、恐怖の顔は消えませんでした。まだ3か月になっているのかという位なので散歩に行こうと思っても、とても外に出せる状態ではありませんでした。慣れさせるために、リードを付けても歩けない状態です。野犬の子だから人間を見たことがなったのだろうと思います。すべてに不安でいっぱいだったと思います。少しずつと思っても本当に難しい状態でした。屋上があるので、屋上で自由に遊ばせようとしても遊ばないのです。固まっているのです。 来月号に続く
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