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マザールーフ誕生物語 なぜ編集部がつくったのかVol.18

マザールーフ

SKIP編集部がなぜマザールーフをつくったのか…
NPO法人マザールーフの誕生物語 Vol.18

里親に行った2頭。さくらちゃんとせりちゃんは幸せになっています
マザー,ルーフ,福岡,柴犬,保護犬,里親,ミックス犬,家族マンホールの中にうずくまっていたさくらちゃん


 いつものように夜の散歩に出かけていると何気なく目の端に何かが見えた。何だろうと思いながらマンホールの中をのぞくと犬がうずくまっていました。「どうしたのかな?ぐあいが悪いのかな?」と思いながら家に帰った。リードを持ってさっきのところに行ってみると、まだ犬がいた。首輪をしていたのでリードを付けて連れて帰ることにした。柴犬でしたがサイズは少し小さめでした。
 翌日、動物病院に連れて行き、検査をしてワクチンを打ってノミダニ駆除を終えました。健康状態は良好でした。女の子で大人しい子でした。鳴くことは殆どなく、人に対しても問題のない犬でした。家が分からなくなっているかもしれないので、愛護センターに問い合わせをして、掲示板にも載せてもらい私たちもネットに掲載したりしました。
 しかし問題は、会社に行く間どこに置くかでした。会社に行って、戻ってきてさくらちゃんを乗せて会社に行き、昼まで車に乗せて(季節が春だったので暑くなかったので助かりました)いました。大人しい性格なので一人で車の中で寝ていました。昼過ぎになると知り合いの美容室の方が預かってくださるので預けていました。お店が終わる前に迎えに行き、散歩を終えて家に連れて帰るというのを続けていました。会社には他の犬たちがいてとても置いておくスペースがなかったのです。
 約1か月以上経っても飼い主さんが現れませんでした。大人しい性格で人にも慣れているので、里親さんを募集することにしました。保護して数カ月して、里親に欲しいと東京の知り合いの方から連絡がありました。少し高齢のご夫妻が里親を希望しているということでしたので、家庭でのセラピードッグにとトレーニングをして里親に出すことにしました。
 二人と1匹の幸せな家族として迎え入れていただき、人と犬がお互い支えあい幸せに暮らすことになりました。

マザー,ルーフ,福岡,柴犬,保護犬,里親,ミックス犬,家族脚に少し問題のあるような歩き方をしていたせりちゃん

 せりちゃんは中型犬のミックスの女の子でした。本当に頭のいい犬でしたが歩くとき脚を少し引きずるような感じで違和感がある歩き方をしていました。
 せりちゃんとの出会いは、公園に犬がいると通報があり駆け付け保護したのです。大人しくて、人なつっこい犬でした。他の犬とも問題がないので、先住犬たちと一緒に置くことにしました。もちろん、動物病院での検診とワクチン、ノミダニ駆除もしてからです。
 しかし、歩く時の脚の違和感が、どうしても気になったので何か問題があるのかもしれないし、治療をするとよくなるのならと、まずは原因を探らないといけないので、私が最も信頼している山口大学の動物医療センターに連れていくことにしました。さまざまは検査をしていただいた結果、昔骨折したのを放置して治したので、不自然な状態の脚になっているのだろうという診断でした。今はもう自然につながっているので治療はできないとのことです。何だか不憫ですがしかたがないということになりました。特別に痛がっているわけではないのです。
 せりちゃんは判断能力や人への警戒心など芯の強い子でした。それに優しい子でもありました。例えば、私たちが健康状態や心理状態などが悪い時は、何かを感じ取ったように、側を離れずについているというようなことがありました。こんな優しい心のせりちゃんに優しい里親さんを探してあげたいと思っていました。
 そんな時、せりちゃんを欲しいという里親希望の方から連絡がありました。以心伝心という感じでした。里親希望の方は家族の中でせりちゃんを飼いたいのだとの事でした。せりちゃんとの相性の確認をするので会いに来てくださいました。私たちは里親さんへの希望は外飼いでは里親に出すことはできませんので、飼い方の確認をするために里親さんの家を訪ねました。その結果、里親に出すことにしました。
 家族の一員としてお互いが幸せになるために里親に出すので、せりちゃんも家族の一員として迎えられ、みんなの中心となって愛されるようになって欲しいと願っていました。
 数カ月経って家族の方からせりちゃんと一緒に写った写真を見せていただき、家族の中心にいるせりちゃんを見て本当に良かったと思いました。

人間に捨てられた犬たちは、人間を恨むことなく人間が大好きなのです。捨てられた犬たちが幸せになるのが心から嬉しいと思っています。

今、捨て犬たちに会うことがほとんどなくなりました。しかし、多頭飼いで増えすぎてどうしようもなくなったとか、ブリーダーが犬たちを置いたままいなくなったなどの事件が増えています。 動物たちの問題がなくならないのが残念ですが、幸せになっている動物たちがいることも事実です。小さな一歩を諦めないでいこうと思っています。

 

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犬たちが高齢になっていますので医療費が高額になっています。持病を持っている犬なども多くなりました。自分たちだけの金額では足りなくなっています。福岡,マザー,ルーフ,寄付,保護犬,保護猫,医療費

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