編集長・原田のコンテンツエッセイ
徒然ぐせ vol.199
ある日突然、人が訪ねてみえた。知っている方だったが、いつも犬が一緒にいる方だったので「犬はどうしたんですか?」と聞いたら、つい先日亡くなったと言われた。自分は完全にペットロスになっていると言われた。17歳で亡くなったそうだが、この悲しみはどうしたらいいのか?と思っているとおっしゃっていた。いつも出掛ける時は一緒で、買い物中でも外に待たせておくとジッと大人しく待っていたらしい。そういえば、スーパーの前で見かけたことがあるのを思い出した。
長く一緒にいた犬や猫が亡くなると、ペットロスになってしまう人は多い。特に高齢になっていると次はもう飼えないという現実があるから大変だ。次にまた飼っても、自分が亡くなるとペットが一匹になってしまうので、あとの事を考えると、飼えないという気持ちになるからだ。今の犬や猫はとても長生きで、犬は10年以上で、猫の場合20年も生きることもある。70歳以上になっていると、犬の場合は散歩などの世話ができなくなると困るし、猫の場合20年も生きたら自分がいなくなった後どうしたらいいか?など考えれば、飼えないというのが本音だ。
しかし、一人暮らしで高齢になると元気の素となるのが動物なのだと思う。話し相手にもなるし、自分が必要とされていると感じられるのに…飼いたいけど飼えないと諦めてしまう方が多いと思う。
高齢の人が元気で暮らすために動物と一緒に暮らすのはとても良いことだと思うので、飼えなくなったら引き取るシステムを考える必要があると思うこの頃です。
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。
小誌編集長は犬も猫も大好きである。
特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。
今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)