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編集長・原田のエッセイ 徒然ぐせ vol.204

徒然ぐせ

編集長・原田のコンテンツエッセイ
徒然ぐせ vol.204

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 一日おきにキラリの動物病院へ行く。病院の待合室で気がついたことがある。前は大型犬が結構いたが今はほとんど小型犬だ。柴犬もいるが大型犬と思える犬は本当に少ない。  私の家にメリールー(フラットコーテッドレトリバー)が来た時は、黒ラブや白ラブ、ゴールデンレトリバーのブームで散歩で出会うのも多かった。舞鶴公園と城内を大型犬だからと、1時間も2時間も散歩をしていると多くの大型犬と出会ったものだった。

 私が保護した犬たちのほとんどが舞鶴公園に捨てられた犬たちだ。しかし今は、ほとんどラブラドールレトリバーもゴールデンレトリバーも見ることがなくなった。たまに出会うと、何だか嬉しくなるほどだ。私自身は大型犬が好きなのだ。16年近く大型犬たちと一緒に暮らしていたのでその存在感に安心感を与えてもらったりしたからだ。

 ずっと昔のことだが、忘れられないことがある。メリールーとストーン(シベリアンハスキー)と一人と2頭と暮らしていた時、夜中に知らない怖い男の人がドアを叩いて尋ねて来たことがある。夜中の2時は過ぎていた。玄関ののぞき穴から見ても知らない男性だった。怖いと思ったが、隣を見ると2頭が私を守るように右と左についていた。その時の心強さは言葉にできないくらいだった。その時は人違いでうちのドアを叩いたようだが、やっぱり大きい犬が家の中から出てくると訪ねてきた人は驚くだろうと思った。その犬が優しくて何もしない犬でも存在感に圧倒されることは間違いない。だからではないが、大型犬を飼いたいなと思うこともある。

 しかし、今一緒に暮らしている犬たち(10キロくらいの大きさ)でも、とても安心できる存在感がある。例えば、犬たちは知らない人が家に来ると、ありったけの声を出して噛みつかんばかりに吠えてくれる。それは、迷惑なこともあるが、守ろうとしているんだろうと思える。動物たちは、大切な家族を守ろうとする行動をしてくれる。そんな姿をみていると一度家族となったなら、やっぱり最後までお互い大事に支えあって生きたいと思うのです。

●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。
小誌編集長は犬も猫も大好きである。
特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。
今までどれくらい保護したことか…。

(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)

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