編集長・原田のコンテンツエッセイ
徒然ぐせ vol.205
自宅の庭に猫たちがやってくる。少しの餌を置くことにして数カ月たつが、猫たちはなかなか懐くということはない。ご近所は動物に優しいようで猫たちは自由にゆったりと暮らしている。公園の椅子で寝ていたり隣の庭で遊んでいたりといい感じで暮らしているのです。
そんな暮らしを見ているのも良いなと思っていたら、庭に赤ちゃん猫が座っている。思わず目を何度もパチパチと開けたり閉じたりを繰り返してみたが、赤ちゃん猫がジッとしている。本当に小さい猫なのにキチンと正座の様に座っているのです。私は驚いたが子猫はぽか~んとしている。朝見た時はいなかったのに。取りあえず捕まえることにした。赤ちゃん猫は逃げもせず私に捕まった。可愛い赤ちゃん猫ではあったが、目は目ヤニでつぶれているし、ハナは詰まっている。取りあえずキレイにしようと浴室に保護して目をキレイにしたがホウ酸がないので少ししか開いていない。まずはミルクと急いでミルクを買いに行って飲ませることにした。驚いたことに、小さな歯が生えている。1~2カ月くらいなのかな?と思っているとクシャミをする。ノミ取りをしないといけないので動物病院へ行くことにした。
"危ないところでした"風邪をひいているようで熱があるし低体温になっていた。注射をしてもらってお薬を飲ませて、カラダを温めて低体温を改善するためにアンカをいれることに。お薬とゴハンを食べたらぐっすり寝るようになった。カラダが怠かったんだろうと可哀そうにと思った。
しかし、どうやって来たのか不思議でたまらない。母猫が連れて来たとは思うが近くにいた猫も私がつまんで保護しても襲ってこなかったし、赤ちゃん猫も威嚇はしなかった。縁があって私の家にやって来たんだと思って幸せにしてやりたいと思っています。
その日会社から帰ってきて駐車場に入れようとしたら驚きの光景を目にした。数十匹の猫たちが集団で道路を走っているのだ。何だろうとスタッフに話したら「猫会議をしているんじゃないですか?」と言われた。家に赤ちゃん猫を連れて行って良かったのかを会議しているんだろうか?と不思議な光景だと思いながら赤ちゃん猫を見たら、まるでフクロウの様にふっくらとしたスタイルで座っている。きっと家に福を運んできたんだろうと大切にしようと思っています。
*元気になって大きくなったら優しい里親さんを探してあげようと思っています。
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。
小誌編集長は犬も猫も大好きである。
特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。
今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)