毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと17年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!
アーカイブ 徒然ぐせ vol.42
ストーンくんが尿道結石になったので病院へ行くことが多くなっています。それに、歳もとってきたのであちらこちらが悪くなり、人間同様で病院へ行く回数が多くなっています。きらりが東京のトレーニングプラザに行ってちょっと時間にゆとりができるかなと喜んでいるヒマはなかったのです。
でも、病院へ行くと様々な病気の犬が来ています。目が飛び出しかかっている犬や突然歩けなくなった犬、全身が真っ赤になって毛が抜けているアレルギーの犬。可哀相で涙が出そうになります。私がそのくらいになるのだから、飼い主の方たちは胸が引き裂かれるくらい悲しい気持ちでいらっしゃるに違いない。何とかして治してやりたい、回復させたいと万全の対策をとりたいと願いながら病院に来ていらっしゃるんだろうなぁと実感してしまう。
私は、ハナちゃんの関係で山口大学に行く機会が増えています。山口大学の動物病院は、特に悩んでいる家族の人達が多くいらっしゃっている。そんな中で、ほほえましいし羨ましいと思うのは、家族揃って来ているか、お父さんとお母さんと一緒に来ている犬がほとんどだということです。遠くは広島、岡山、大阪から来たというという方もいらっしゃるので「博多からはまだ近い方か」と思いながら、皆さん心配でたまらなかったんだろうなと思うことが多くあります。
家族の一員としての動物を愛していらっしゃる皆さんの共通の悩みは、病気をした時、言葉を発しないから分からないということのようです。毎日見ていても、発見が遅れることがあると思います。私も、ハナちゃんの病気の発見は遅れたと思っていますし、ストーンくんの病気の発見も遅れたと自分を責めてしまいます。もっと早く見つけてやれば良かった、苦しませたと悔やみます。でも、これからもっと病気が出てくると思います。どうすれば言葉を発しない動物の早期発見ができるのか、これからの課題だと思っています。
読者の皆さんも、おかしいと思ったときは、自分で判断せずにすぐ病院へ行くようにしてください。その時は、今までの症状をきちんと把握して、先生に伝えられるようにしましょう。こんな時こそ、慌てずに冷静に伝えることが大切です。守ってやれるのは私たち飼い主です。
2006年3月20日発行 4月号
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)
今月のメリールーとストーン
ストーンくんは15才と4ヶ月になる。早く言えば老犬である。それにしては、元気で若々しかった。しかし、この頃歳をとったな〜と思うことがあるようになった。どんな犬にも衰えはくるんだ、と思いながら一日でも元気にいてほしいと思う日々だ。