福岡市内の老舗フリーペーパー月刊SKIPは今年で23年目。福岡の女性を美しく元気に輝かせる情報を発信していきます。

アーカイブ 徒然ぐせ vol.76

徒然ぐせ

毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと17年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!

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 先月号でお知らせした中央署から来たシーズーは、亡くなりました。

 スタッフの手厚い介護と病院の先生の優しい治療で最期は幸せな笑顔でした。中央署から来たその日は、まだ立つことができましたが、痙攣が起こり寝たきりになりました。ほとんど毎日病院へ行き点滴をして、自宅でも点滴をするような状態でした。このシーズーには名前を「優ちゃん」と付け看病をしました。ごはんも注射で食べさせ、「上手上手」と言いながら、食べている間は大丈夫と自分たちをも叱咤激励しながらの看病でした。夜中に急変するようなことがあるといけないので添い寝をしながらの看病でしたが、その日は突然やって来たのです。

 朝、私が代わるために優ちゃんが居る部屋に行くと、スタッフが「今日は、体調が良いみたいです。」といって、私と看病を代わった時のことでした。掃除のためちょっと目を離したら大きな声でワンワンと呼びました。エッと思いながら慌てて駆けつけ抱っこして「大丈夫、大丈夫」と声をかけ、落ち着かせて寝かせ大きな声で鳴くようになったのは元気になった証拠なんて思いながらいたら、容態が急変し、呼吸困難になったのです。「優ちゃんが危ない」と、酸素をあてながら病院へ急行しました。病院へは連絡をしていたので、救急手当をしていただきましたが、亡くなる結果となりました。

 最後は幸せだったと自分たちに言い聞かせ、荼毘に付しました。反省する点ばかりが頭に浮かびましたが、『することはした』と思うことにしました。老犬になって捨てられ、最後はさまよいながら絶望にくれ死んでいく犬達が多くいます。何故、老犬になって捨てるのか理解できません。欧米では、老犬を連れて散歩している人は誇らしい顔をしているといいます。こんな老犬になるまで大切に育て暮らしているという自負だそうです。早く日本人もそうならなければいけないと思いますが、日本では、子犬の頃は可愛いが、老犬になると医療費や手がかかるので捨てたりする人も多いのです。

 動物を飼う時は、この子の一生を幸せにすると思わなければ飼わないようにするくらいの決心が欲しいものです。万が一飼えなくなった場合に誰かが飼ってくれるシステムを、早く作る必要を感じる日々です。

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※写真はイメージです。

2009年1月20日発行 2月号

●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。

このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)

今月の犬たち

エッセイ,編集長,徒然,病気,保護犬,フィラリア,マザー,ルーフ,福岡犬や猫は元気にいたずらをしています。でも、確実に年をとっているのは事実。愛ちゃんだって、ジャックだってもう随分老犬だと思いますが、愛ちゃんは来たときより若々しいし、ジャックは力強くなっている。今年1年頑張ってよ、犬・猫たち。

 

 

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