毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと17年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!
アーカイブ 徒然ぐせ vol.91
2年半前に、お濠の周りを走っていた愛ちゃん。保護したときから認知症の症状が見られていたので、高齢だとは思っていましたが、今では後ろ足が立たなくなり散歩もできなくなっています。
そんな愛ちゃんは、散歩の代わりに屋上で運動と日向ぼっこをさせたりしていますが、食事をしなくなってきています。高齢犬は、だんだん食事をしなくなりがちですが、フードだけではまったく食べないし、高栄養の缶詰も最初は食べていましたが2〜3日で食べなくなりました。あの手この手で、お肉を入れたり、野菜とレバーを小さく煮込んで入れたりしていましたが、食べなくなり痩せていきました。そんな愛ちゃんをみていて、なんとかしなければと動物病院で点滴をしてもらうことにしました。もちろん、フードは、軟らかくし、団子のようにして強制的に食べさせていましたが、異変が起こりました。
なんと驚くことに、強制的にフードを口に入れると、その後歯軋りをするようになったのです。歯軋りをしている間は、指を噛まれたらと恐ろしくて口を開けることができず食事の時間が必要以上にかかるようになりました。今では、歯軋りの種類が2種類になっています。食事を与えるのが苦痛になるほどで、時間あるはかかるし、嫌がるし、気持ちが萎えてしまいます。もちろん、動物病院での点滴も週2回は行っていますが、口からものを食べるのが一番だと頑張るようにします。
愛犬が高齢になれば様々な大変さがあり、それを乗り越えなければなりません。しかし、犬たちからもらう幸せの大きさに、命を全うさせなければと思います。
私たちも、毎日が大変で心がくじけそうになることがありますが、愛ちゃんの幸せそうな寝顔を見たり、転びながらでも歩いている姿を見るだけで、幸せな気持ちが広がります。一日でも長く、愛ちゃんに生きて欲しい、幸せだと思ってもらいたいと願いながら世話をさせていただいています。いつもスタッフ一同「頑張れ愛ちゃん」と言っていますが、大変な世話を快くしてくれるスタッフに感謝をしています。
2010年4月20日発行 5月号
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)
今月の犬たち
セラピードッグのトレーニングをしている北斗とベリー。犬との関係をつくることが難しい北斗と大暴れをするベリーが一生懸命トレーニングに励んでいる姿は、セラピードッグを予感させた。私たちも頑張るから頑張れ北斗、ベリー!と応援しています。