毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと18年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!
アーカイブ 徒然ぐせ vol.112
お正月がやって来た。毎年この時期が危険なのです。何かと動物に出会うことが多いので要注意とスタッフが言います。「年が明けて会社に来ると知らない犬がいる」と・・・・。そうなんです、今年はそんなことが無いようにと思っていました。
しかし、犬が向こうから挨拶にやってきたのです。それは2日の朝だったそうです。残念なことに私は会っていないのです。会社の玄関を犬が覗き込んでいたそうです。痩せて人なつこい犬だったようで、ガラス越しにジッと覗いていたのに保護してやれなかった。残念でした。せっかく訪ねて来てくれたのにと思う心と、でも、もう入れる部屋が無いんだと思う心が葛藤します。しかし、保護するのも難しいのは事実です。覗いていたからといってすぐ捕まえられるわけじゃない。ハナちゃんは1ヶ月通いつめて仲良くなって保護できたし、2頭の兄弟は3時間以上かかった。だから、その犬も保護できたかというと分らない。しかし、老犬だったらどうしようとか、寒いので大丈夫なんだろうかと胸が痛む。もしかしたら家の人が探しているのかもしれないから。
そういえば昔、ものすごい老犬を夜中に保護したことがあった。その犬は、とても弱っているようで、翌日動物病院へいくと病気のデパートのように病気を持っていた。しかし、高齢だったので特別に治療をするのはやめようということになり、薬だけを飲ませることにしました。私は高齢の犬が大好きで、この犬が大好きになりました。散歩もヨロヨロしながら歩いていました。もちろん、高齢だから捨てられて放浪していたに違いないと私は思っていました。そのことをスキップに載せたら、「もしかしたら家の犬かもしれない」と電話が入り、話していると犬が鳴き、その声を聞くなり「家の犬です。声と鳴き方がそうですから」と言われ、その日のうちに迎えに来られました。とても可愛がってあったようで、家族全員で何日も探していたそうです。毎日散歩に行く方向を探していたのに、全く反対の方向に来ていたようです。そんなことがあったので、きっと飼い主が探しているだろうと思い、保護してやりたかったと悔やまれるお正月でした。
でも今、私のところは犬たちを置くスペースがないのが現実。今年こそ、早く、広い場所へ引っ越せるように頑張ろうと思いました。
2012年1月20日発行 2月号
●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。
このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)
今月の犬・猫たち
夜中に人がいないと鳴いてしまう北斗。正月は私の部屋にやってきましたが、さきちゃんとベリーちゃんに吠えられていました。やっぱり動物の世界でも女が強いのかなーと実感しました。北斗、もっと強くなろうネ!!今年は!!