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アーカイブ 徒然ぐせ vol.121

徒然ぐせ

毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと18年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!

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 ウィズリーに緊急出動要請が動物病院からあった。緊急手術があるため輸血が必要だということだ。今回はとても難しい手術で九州では2件目の手術だという。大変だなー、自分が飼い主だと思うと胸が痛む。7年前のハナちゃんのことが蘇った。原因が分からず、日に日にというより1分1秒ごとに病状が悪化し進んでいるのが分かったハナちゃんの病状。一体どんな病気なのかとハラハラドキドキして、夜中に夜間救急病院に何回通ったことか・・・・・。今思い出してもゾッとする。
輸血をする今日の子犬(生後8ヶ月)の手術がうまくいきますようにと祈るしかないが、ウィズリーの採血と点滴中はウィズリーに頑張れと励ましている。ウィズリーは採血中も本当におとなしく、先生方からお利口で助かると褒められるほど協力してくれる。いつもやんちゃで大騒ぎをするウィズリーじゃないようで、きっと状況把握ができているんだろうと思ってしまう。自分のしていることが犬を助けることにつながっているということをわかっているかのようです。

 献血犬として活躍しているウィズリーのことを知った知人が「良いことをしているわね、でも献血をしていることで当然何かをいただいているんでしょう」と聞かれた。考えもしなかったことなので驚いた。そうか、知らない人はそう思うのか…私たちは全くのボランティアで行っている。
そういえば、先日マザールーフに寄付をしたことがあるという人からお叱りの電話がかかってきたのもそういうことを思ってだったのか。猫のフィラリアの治験の協力をしていると書いたが、その報酬としてお金をもらっていると誤解をされたからなのかもしれない。真似をして、里親詐欺をして連れて行くような人が出てくるかもしれないと。
私たちのなかに治験の協力でお金をもらえるなんて考えたこともないし、獣医師の先生も考えてもいないことなのです。本当に相互ともに動物のこれからのためにと考えて行っているだけで、先生方も1年間の治験の検査と結果など詳しく調べなきゃいけないので大変のようです。
毎月薬をつけることと3ヶ月に1回は体の中をエコーでチェックしなきゃいけないし、心臓のチェックもしなきゃいけないのです。お互い大変なのです。日にちは毎月決まっているし、忙しいから今回はパスということはできないことなのです。
これが1年間続くかと思うとため息がでることもあるが、これからの猫たちのためにと頑張っているのに、お叱りの電話がかかってきたときは嫌になったのは事実です。

 お金は1円たりとも頂いていません。良かったことは3ヶ月に1回健康チェックをしてもらうことです。大変なことは、何頭もケージに入れて2日にわけて行かなきゃならないことです。時間は何時間もかかります。その大変さは言葉では言い表せないほどです。でも、私たちは猫たちと一緒に頑張っているんです。動物たちの未来のために。

2012年10月20日発行11月号

●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。

このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)

今月の犬・猫たち

エッセイ,編集長,徒然,マザー,ルーフ,福岡,責任,保護,保護犬ベリーとさきちゃんは編集長室にやって来て喧嘩やいたずらをしています。元気な証拠と笑っていられるのはいつまでだろう。同室になってるんだから頼むよおふたりさん。

 

 

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