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アーカイブ 徒然ぐせ vol.128

徒然ぐせ

毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと18年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!

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 久しぶりに国際セラピードッグ協会に行ってきた。トレーニングを見せてもらったらピースが歳をとっていた。顔全体が白くなっているのです。年月が経ったなーと実感した。ピースが歳をとるということは私も歳をとったんだろう。
そういえば、散歩は今より3倍以上歩いていたような気がする。日曜日の朝は城内を1周して大濠公園を1周から2周していた。夕方になると犬たちと平和台跡地で走り回って1時間も2時間も遊んでいた。今より10歳若かったのでそんなことができたが、今じゃ無理だなーと犬たちに申し訳ない気持ちになった。もちろん犬たちも昔から比べたら多くなっているが、遊ぶ時間も少なくなっている。"多忙なんだ"という言い訳をしているが、もっと遊んでやらないといけない。時間は作るものだから…。もっと遊べるようにしようと決心をした。

 現在は、犬たちもボランティアの皆さんに散歩に来ていただいて楽しそうにしていますが、親しくなるのも時間が必要です。犬たちも初対面では不安をもっていますので、コミュニケーションをとりながら安心感と信頼関係を作り上げ、初めて犬たちも楽しめるようになってくるのです。そんな関係は、何回も散歩を続けて出来上がるものなのです。散歩ボランティアといっても散歩の間に犬たちと会話をしながら犬の気持ちを分かるようになってもらうことが必要なのです。そうすると、犬も人も楽しさが倍増して、通じあう何かが出来上がってきます。セラピードッグたちは人の気持ちをキャッチする能力が優れています。高齢者の方や肢体不自由な方や心が疲れている方たちに寄り添って回復に貢献している状況を目の当たりにして、凄いなーと、その力に改めて脱帽してしまいました。

 国際セラピードッグ協会には現在、福島で震災にあった犬たちが多く来ています。その世話やトレーニングにスタッフのみなさんは大変でした。一頭一頭の性格に合わせて心のケアまでのお世話をされていました。そして、里親を募集したり、セラピードッグとなって福島でセラピー活動をしたりしているようです。福島の被災された皆さんの仮設住宅に、訪問セラピーを行っているとのお話を聞きました。「震災から3年目になっている今、これからが本当のボランティア活動や支援が必要とされる」と、現実を目で見ておっしゃった代表の大木トオル氏の言葉が重く感じられた。忘れてはいけないのは当たり前で、今が本当に支援が必要なときなんだ。お金もそうだろうし、心もそうだろう。復興が進んでいると思っていたが現実はこれからなんだ。そうなんだ、これからが本当の支援を必要とするんだろうと、「自分に何ができるのかもっと一人ひとりが考える必要性がある」と、貴重な時間をもらったひとときでした。

2013年5月20日発行6月号

●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。

このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)

今月の犬・猫たち

エッセイ,編集長,徒然,マザー,ルーフ,福岡,責任,保護,保護犬ピースはセラピードッグとしてチロリのあとをついでリーダーとして活躍していますが高齢になっています。疲れないようにと、とても大切にされていましたが顔は真っ白でした。
頑張ってねピース。

 

 

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