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アーカイブ 徒然ぐせ vol.129

徒然ぐせ

毎月連載されている「徒然ぐせ」はいつから始まったんだろう?と調べてみました。
なんと18年前!! 2002年(平成14年)の10月号からでした。
せっかくなのでアーカイブとしてwebにアップしていきたいと思います。お楽しみください!

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 夜の10時に電話が鳴った。スタッフKからだ。「どうしたの」と答えると、保護した犬を一時預かりして欲しいとの連絡だ。ペットホテルに預かって欲しいとの事のようだが、ホテルとしては預かれないと言うと、困っているのに薄情だと思われたようだ。保護した犬がどんな状態で、どんな犬なのか病院でチェックしていないと、他の犬たちに病気が移る可能性があるからダメなのです。

 今まで様々な犬や猫を保護しましたが、まず病院へ行って予防接種や病気のチェック、ノミ取りなどを済ませ最善の注意をしてから、一緒の部屋に入れるようにしていました。
しかし今回は、とても難しいのです。私は夜中の12時まで外出しているし、スタッフKもホテルに勤務中だし、自宅に預かることができない状況でした。保護された方は「飼い犬に間違いありません。汚れていないし、足回りのカットもされています。
明日の朝、きっと飼い主の方が迎えに来ると思う」と言われたそうですが、かもしれないではダメなのです。

 そこで、うちの犬たちと接触することがないようにし、全てに消毒をして、私が帰るまで、4階の風呂場に置くようにすることにした。

 迎えに行くと犬はハウスに入ってじっとしていました。可愛いキャバリアの女の子でした。ちょっと高齢かもしれないと思いつつ、家に連れて帰った。部屋に着いてドアを開けると、自分から出てきた。部屋を散策しながら水を飲み、手からご飯を少し食べた。お互い用心をしていたが、抱っこして問題がないか調べることにした。怪我もないし大丈夫のようだ。歯を見ると高齢なのは間違いない。家から誤って外に出たのだろうと推測をしている。きっと明日飼い主が迎えにみえると思う。
その日はリビングで寝ることにした。犬も少し落ち着いたようでソファに乗ったりして自由にしている。安心しているようだから、そのままにして寝た。夜中に何度も起きて見たが、犬はリラックスして寝ていた。

 朝、警察に連絡し、動物管理センターのわんにゃんよかネットに写真などをアップして待っていると連絡が来た。話を聞けば間違いないようだ。早速迎えに来ていただいた。
何事もなく今回は無事に済んだが、やはり動物はきちんと飼い主が守ってやらないと命がなくなるんだと大きな声で言いたい!

2013年6月20日発行7月号

●タイトル「徒然ぐせ」とは…かの有名な「徒然草」をもじったものである。

このエッセイにあたり編集長のクセをタイトルにすることとなった。小誌編集長は犬も猫も大好きである。 特に捨てられている犬・猫を見つけると会社へつれてきては保護する、つまり連れてくるクセがあるのである。今までどれくらい保護したことか…。
(ちなみに編集長に保護された犬や猫は、すべて心やさしい里親に育てられていることは追記しておく。)

今月の犬・猫たち

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(左)ホワイト、(右)チャーリー

チャーリーとホワイトは兄弟です。でも全然似てません。
ホワイトはまるで「愛と青春の旅立ち」のリチャード・ギアのようにカッコイイ犬です。
凛々しい感じが何とも言えない。ボランティアさんの間でも大人気なのです。

 

 

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